Appleが2025年9月に発表予定の「iPhone 17 Pro」は、オンライン上で流布されているツートーンの背面デザインを採用しないことが明らかとなった。BloombergのMark Gurman氏が4月6日のニュースレターで報告したもので、カメラ部分を含めた背面全体が本体と同色に統一されるという。
これにより、レンダリング画像で示唆されていた銀と黒の二色構成は否定され、Appleはデザイン面で控えめな進化を選択した格好となる。iPhone 12以降続いてきたフラットエッジの基本路線も維持される一方で、iPhone 17シリーズでは薄型「Air」モデルの登場も予定されており、シリーズ全体では近年最大の刷新と位置付けられている。
Gurman氏はまた、将来的に折りたたみ式やガラス素材を用いた新型の登場にも言及しており、2026年以降のさらなる変革を示唆している。
Proモデルのデザインは継続性を重視 Gurman氏が語る変更の範囲

BloombergのMark Gurman氏は、4月6日に配信したニュースレターにおいて、Appleが次期「iPhone 17 Pro」で大胆なデザイン変更を避ける姿勢を示していると報じた。具体的には、レンダリング画像などで一部期待されていた背面のツートーン構成は採用されず、カメラモジュールを含む背面全体が単色に統一されると明言している。
ProシリーズはiPhone 12以降、フラットエッジや素材変更などの控えめな進化を繰り返しており、今回もその方針を踏襲する形となる。iPhone 15 Proでは新たにチタン素材を採用し、軽量化と強度向上を図ったが、それ以外の外観上の変化は最小限にとどまった。
昨年の16 Proでもカメラ用の新たな物理ボタンやカラーバリエーション追加があったものの、根本的なデザイン構造に手は加えられていない。今回、ツートーンを見送った決定は、AppleがProモデルのブランドイメージにおいて「安定感」や「完成度」を重視していることの表れと受け取れる。
製品の進化が革新性より信頼性に重きを置いた流れである限り、Proモデルはあくまで「洗練の継続」に位置づけられ、新鮮さを求める層にはAirモデルのような別路線が提案される可能性が高い。
iPhone 17シリーズ全体は大幅刷新へ Airモデル登場が意味する構造転換
iPhone 17シリーズにおいては、Proモデルの穏やかな進化とは対照的に、Appleがより薄型で新たな位置づけの「Air」モデルを投入する可能性が指摘されている。Gurman氏によれば、これはiPhone 12以来となる最大級の刷新と位置づけられており、シリーズ全体としては新たな構造転換期に入る。
Airモデルの詳細は明かされていないが、「薄型」「軽量」「差別化」の文脈からすれば、現行ラインナップでは満たしきれないニーズへの対応を視野に入れた動きと考えられる。また、Appleが「Pro」と「Air」を明確に並立させることになれば、これまで以上にユーザー層の選別が進み、用途別の機種選択が強く意識されるだろう。
性能と革新を求める層にはProが、携帯性や価格重視の層にはAirが選ばれる構図が強まる可能性がある。これにより、iPhoneブランドがマスマーケットからより細分化された市場に適応していく布石とも捉えられる。
Appleが2025年を「進化の年」とし、2026年以降に折りたたみ式端末やガラス素材を前面に押し出した新型Proを計画しているというGurman氏の見立ては、今後のライン構成において“試金石”としてのAirモデルが持つ意味の大きさを示している。
Source:iClarified