Appleが次期iPhone 17 Proシリーズで計画していたとされる背面のツートンデザインは、最終的に見送られる可能性が高いことがBloombergのMark Gurman氏により示された。氏は、自身のニュースレター「Power On」で、出回っているレンダリング画像は実際の製品を正確に反映していないと指摘し、背面カラーはカメラモジュールと統一される見通しであると述べている。
一方、カメラ構成そのものの刷新は継続される可能性があり、エッジからエッジまで広がるモジュールデザインが、Proシリーズに約7年ぶりの大規模な変更をもたらすとされている。また、現行の「iPhone 17 Plus」に代わる新型「iPhone 17 Air」の投入も取り沙汰されており、薄型志向の設計が特徴になるとみられる。
シリーズ全体では従来通り4モデル構成が維持され、新たに右側面に配置されるカメラ操作ボタンの搭載が予定されている。現時点では初期リーク情報に基づくものであり、正式発表が見込まれる9月までに仕様が変更される可能性も残されている。
背面デザインの刷新は見送りへ カメラ構成の変化は維持される可能性

BloombergのMark Gurman氏によれば、iPhone 17 Proにおける背面のツートンカラー採用は見送られる見込みである。これにより、レンダリング画像で示されていた「ダークブラックのカメラブロックとシルバーの背面」という対比的なビジュアルは、実機では実現しない可能性が高い。
背面パネルとカメラモジュールの色調を統一する方針が採られることで、視覚的な一体感と素材の連続性が重視されているとも読み取れる。一方で、カメラ構成自体には変更が加えられるとみられ、端から端まで覆うような大型モジュールへの刷新が進行中とされる。
このカメラレイアウトは、Proシリーズとしては約7年ぶりの大規模な再設計となる可能性があり、撮影機能の強化や本体設計の合理化を示唆している。Appleは常にハードウェアとデザインの両立を重視しており、今回の判断もその延長線上にあると見られる。
ツートンという視覚的なアクセントを避けた背景には、ブランド全体の一貫性や部材調達、製造工程の最適化といった要因も無関係ではない。特に高級感やミニマリズムを強調する近年のトレンドを考慮すれば、カラーの統一は意匠面での合理的な選択肢と考えられる。
iPhone 17シリーズに新モデル「Air」登場の兆し 性能よりも薄さを追求か
次期iPhone 17シリーズでは、現行の「Plus」モデルに代わり、「iPhone 17 Air」が新たに投入される可能性が浮上している。このモデルは、従来のハイエンド構成ではなく、より薄型化を優先した設計になると報じられており、Appleのラインアップにおけるポジショニングが再定義される転機となるかもしれない。
「Air」という名称が事実であれば、それはMacBookやiPadにおける軽量モデルの系譜を踏襲するものであり、機能性よりも携帯性やデザイン性を重視した方向性を示唆する。このことから、iPhoneのライン構成においても、より明確なセグメンテーションとユーザー層への訴求を意識した戦略変更と見ることができる。
また、Appleは依然として全4モデルの展開を維持する見込みであり、「Air」の導入は「mini」や「Plus」の流れを汲む中間的なモデルとしての役割を果たすと予想される。右側面への新たなカメラ操作ボタンの搭載とあわせて、ユーザー体験の刷新に向けた動きが進行している。性能一辺倒ではない価値軸の提示が、今後の製品戦略の鍵となるだろう。
Source:Gizmochina