ミームコインとして人気を集めるドージコインが、0.155ドル付近で新たな支持線を築き、価格反発の兆しを見せている。トレーダーのBitGuruが示したチャート分析では、現在の価格構造は強気な押し目形成とされ、0.17ドルが次の節目と予測されている。

ただし、支持線割れの場合は0.13ドルへの下落も懸念され、上昇と下落の分水嶺として相場の注目が集まっている。

0.155ドルが形成する新たな支持線とチャートパターンの意義

ドージコインは2025年3月以降、価格が上下する荒波の中で、0.155ドルという水準において明確な支持線を築き上げた。これは短期的な下落局面において複数回反発した価格帯であり、チャート上でも機能的な意味を持つ。特に、同水準がかつてはレジスタンスとして機能していた点が重要で、過去の価格抵抗が現在では支持へと転換した構造は、典型的な市場のセンチメント転換の兆候であると受け取られている。BitGuruによる4時間足チャートの分析では、この反発局面が単なる一時的な戻りではなく、テクニカルに裏打ちされた強気パターンとして読み解かれている。

支持線としての0.155ドルが有効に機能する限り、価格はその上での推移を継続しやすく、次なるターゲットとして意識される0.17ドルへと向かう動きが展開される可能性がある。さらに、この0.16〜0.17ドルの持ち合いゾーンは、2024年末にもブレイクアウトの契機となった価格帯であり、歴史的にも買い手が強く意識するレンジとなっている。価格構造が徐々にラウンド型を形成しつつあることも、投資家の心理が底固めに向かっていることを示唆しており、短期的には楽観的な見通しが台頭し始めている状況である。

上昇シナリオと弱気転換の分水嶺に立つ市場構造

現在のドージコインは、強気な価格構造を維持してはいるが、その地盤は決して盤石ではない。BitGuruが指摘するように、0.155ドルの支持線が維持されるか否かが市場の今後を左右する分岐点となる。もしこの水準を明確に下回るような売り圧力が加われば、チャート上で見えていたラウンド型の底練り構造は破綻し、逆に0.13ドルや0.11ドルといった過去の安値を試す展開に転じるリスクがある。これは2024年10月以降に見られた価格上昇の利益が帳消しになることも意味し、投資家心理に与える影響は小さくない。

一方、上昇シナリオが機能する場合は、0.17ドルのブレイクがカギを握る。この水準は以前にもレジスタンスとして強く機能した実績があり、突破には相応の買い圧力と市場の自信が必要とされる。仮にこれをクリアすれば、今月末までに0.18ドルから0.20ドルというレンジの再テストが視野に入る。ただし、今回の回復は「完全な反転」ではなく「押し目」として捉えられており、あくまでも段階的な回復の文脈にある。従って、短期的な期待先行に陥るのではなく、支持線の持続性と出来高の伴う上昇が伴わなければ、反発の持続性は疑問符が付く構図となっている。

Source:Bitcoinist.com