Samsungが開発中の最薄モデル「Galaxy S25 Edge」が、当初は韓国と中国に限定して5月末までに発売される可能性が浮上した。中国のSNS「Weibo」で著名リーカーIceUniverseが伝えたもので、販売地域の限定はモバイルエクスペリエンス部門のリーダーシップ変動が影響しているとの見方もある。
厚さわずか5.84mm、重量162グラムの超スリム設計に加え、価格は256GBモデルで約1,000ドル(150万ウォン)と報じられており、チタン仕上げの3色展開も話題を呼んでいる。従来の「Unpacked」イベント開催は見送られ、オンラインでのティーザー発表形式が検討されているという。
早期のグローバル展開を期待していた市場関係者にとっては、今回の地域限定リリース情報は計画の見直しを迫る可能性がある。
初期展開は韓国と中国のみ グローバル市場との距離感

Galaxy S25 Edgeが当面、韓国と中国の2市場に限定して展開される可能性が報じられている。これまでSamsungはフラッグシップモデルにおいて、早期のグローバルリリースを重視してきたが、今回は異例の地域限定となる。背景にはモバイルエクスペリエンス(MX)部門における経営陣の交代が影響しているとされ、意思決定の変更や市場投入戦略の再検討が進行中と見られている。
販売が見送られる欧州市場や米国市場では、新製品の購入を検討していたユーザーやパートナー企業にとって不確実性が高まり、販売タイミングの遅延による競合機種へのシフトも懸念される。特にハイエンドモデルが競合ひしめく市場においては、数週間の差がブランドイメージや売上に及ぼす影響も無視できない。
一方、韓国と中国という市場選定は、技術先行型かつブランドロイヤルティが高い層をターゲットとしたテスト的意味合いを含む可能性もある。製品仕様や販売手法の最適化を図りつつ、後続の地域展開の地ならしとする構想が想定される。
5.84mmの極薄設計と価格戦略に見る市場への挑戦
Galaxy S25 Edgeは厚さ5.84mmという極薄設計を採用しながら、162グラムという軽量化を実現した。これはSamsungの従来モデルや他社製品と比較しても際立っており、持ち運びやすさとデザイン性を両立させた設計思想がうかがえる。さらに、チタニウム仕上げのジェットブラック、シルバー、アイスブルーの3色展開も、ラグジュアリーな印象を演出する要素となっている。
価格設定は256GBモデルで約1,000ドル(150万ウォン)とされており、これはGalaxy S25+とGalaxy S25 Ultraの中間価格帯に位置づけられている。高価格帯ながらもプレミアム感を伴った仕様で、価格に見合った付加価値を提示しようとする意図が読み取れる。ただし、専用発表イベントが見送られる可能性がある点は、販売インパクトに影響を与えるリスクも孕む。
こうした製品戦略は、デザイン重視層や先進技術に敏感なユーザーをターゲットにした市場の細分化を意識したものであると考えられる。特にオンライン中心の発表方式は、Z Fold6 Special Editionで採用された方法と同様であり、プロモーションの新機軸として注目に値する。
Source:Neowin