Samsungの新型スマートフォン「Galaxy S25 Edge」に関する価格情報が、イタリアの小売業者Zanettiによって一時的に公開された。リークによれば、256GBモデルが1,362ユーロ、512GBモデルが1,488ユーロで、S25 Plusよりも約100ユーロ高く、S25 Ultraに迫る価格設定となっている。

ストレージは256GBと512GBの2種、カラーはシルバー、ジェットブラック、アイシーブルーの3色展開で、1TBモデルの存在は確認されていない。Snapdragon 8 Eliteチップ、6.6インチディスプレイ、厚さ約5.84mmの超薄型設計など、スペックもハイエンド仕様が見込まれる。

正式発表は5月13日とされており、シリーズ内での位置づけや販売価格の地域差に関心が集まっている。

欧州で明らかとなった価格設定とその位置づけ

イタリアの小売業者Zanettiが一時的に掲載した情報によれば、Galaxy S25 Edgeの256GBモデルは1,362ユーロ、512GBモデルは1,488ユーロとされ、これはS25 Plusの価格を上回り、S25 Ultraに接近する水準である。ストレージ容量別に見ても、上位モデルとの差がほとんどなく、Sシリーズ内での価格レンジの再構築を示唆する内容となっている。

また、確認されたカラーバリエーションはシルバー、ジェットブラック、アイシーブルーの3色で、従来のプレミアム路線を踏襲している。この価格水準は、韓国から報じられた「S25 PlusとUltraの中間価格帯」とする先行情報と一部矛盾するが、地域ごとの課税や為替、販売戦略による調整の影響も考えられる。

とりわけヨーロッパ市場は、米国と比較して高めの価格設定がされる傾向があり、今回のリーク価格もその文脈の中で見るべきだろう。5月13日に予定されている正式発表により、各地域での価格差や構成が改めて注目を集めるものと見られる。

超薄型設計と高性能チップが示す製品コンセプトの転換

Galaxy S25 Edgeは、厚さ約5.84mm、重さ約5.71オンスとされる極薄設計に加え、Snapdragon 8 Eliteチップセットを搭載するとみられており、軽量・高性能の両立を目指した仕様となっている。さらに、6.6インチの大型ディスプレイを搭載しながらも、バッテリー容量は3,900mAhに抑えられていることから、端末設計の優先順位がこれまでと異なることが読み取れる。

これは、ハードスペックの最大化ではなく、ユーザー体験全体のバランスに重きを置いた開発方針の一端とも受け取れる。ストレージ容量においても、これまで存在していた1TBモデルが今回のリークでは確認されておらず、スペース制約を考慮した可能性がある。

Edgeの名称が示すように、シリーズ内でも特異なポジションを与えられたモデルである可能性が高い。高性能とスリム化の両立は技術的に難易度が高く、これが価格上昇に直結している可能性も否定できない。従来のSシリーズが持っていた「最上級=Ultra」という構図に対し、今後は異なる価値軸の製品が並立する時代に入るかもしれない。

Source:Tom’s Guide