2025年7月の発売が予測される「Galaxy Z Fold 7」に関するリーク情報が話題となっている。Snapdragon 8 Elite for Galaxyの搭載やディスプレイサイズの拡大、改良されたUDC（画面下カメラ）など、前モデルZ Fold 6からの進化が多数報告されている。

内側8インチ・外側6.5インチの大型ディスプレイや、折り目の目立たない新構造に加え、4.5mmという薄さを実現しつつ耐久性の向上も図られている点は見逃せない。さらに、冷却システムやスピーカー、バイブレーションモーターの強化により、高負荷な用途にも対応可能となる見込みだ。

特にカメラ周りのアップグレードは、Z Fold 8の登場を待つべきか迷っていた層にも新たな選択肢を提示しうる内容となっている。

ディスプレイと筐体設計がもたらす新たな使い勝手

Galaxy Z Fold 7の最大の進化点のひとつがディスプレイの改良である。内側は8インチ、外側は6.5インチに拡大され、従来のZ Fold 6の7.6インチ／6.3インチ構成から大幅な進歩となる。折りたたみスマートフォンにありがちな画面中央の折り目も目立ちにくくなり、動画視聴や読書、マルチタスクにおいてより快適な視認性が期待できる。また、耐久性を高める新層構造が導入され、薄型化と保護性能の両立が図られているのも注目すべき点だ。

折りたたんだ状態では厚さわずか4.5mmというスリムなフォルムとなる見込みで、持ち運びやすさが格段に向上する可能性がある。これにより、従来のように「分厚さ」によるポケット収納の煩わしさを感じにくくなると考えられる。さらに防塵・防水性能の改善も示唆されており、日常的な安心感も底上げされるだろう。これらの設計改良が実際の使用感にどう反映されるか、実機登場後の評価に注目が集まりそうだ。

UDCの進化とカメラ設計が変える選択基準

Galaxy Z Fold 7では、画面下カメラ（Under Display Camera、以下UDC）のアップグレードが計画されていると報じられている。従来のZ Fold 6では、UDCの画質や視認性に課題があったが、Fold 7ではより自然な表示と画質の向上が見込まれている。一方、Z Fold 8ではこのUDCを廃止するという噂も出ており、どちらの仕様が魅力的かは好みによる部分も大きい。Fold 7ではUDCの改良によって画面の美観とカメラ性能のバランスを両立する方向性が示されている。

Z Fold 8を待つかFold 7で十分か、判断基準として注目されるのはこのカメラ設計の違いである。前面カメラを使う頻度が高い人にとっては、画質の進化が大きなポイントとなるだろう。ただし、UDCの改良がどの程度体感レベルに影響するかは実際に使ってみないとわからない部分も多く、現段階では過度な期待は避けたい。だが、Fold 7がUDCを維持しつつ性能を高めてくるのであれば、視覚的な没入感と実用性を兼ね備えた設計として、一定の評価を得る可能性はある。

Source：Digital Trends