SamsungがAndroid 16ベースのOne UI 8.0をGalaxy S25シリーズ向けに社内テスト中であることが確認された。これまでグローバル版(SM-S931B)のみだったが、今回韓国モデルのGalaxy S25 Ultra(SM-S938N)にも対象が広がり、最新ファームウェア「S938NKSU2BYD6」が発見された。ファームウェア内の識別記号から、One UI 8.0が搭載されていると見られ、Samsungが次期メジャーアップデートの準備を本格化させている兆しとも取れる。
さらに、例年より早いリリースを目指しているという情報もあり、Galaxy Z Flip 7やFold 7が同OSを初期搭載する可能性も報じられている。これにより、One UI 8.0のベータ提供が数か月以内に始まる展開も視野に入り、次世代Galaxyユーザーの期待が一段と高まりそうだ。
Galaxy S25 Ultraに搭載された新ファームウェア「S938NKSU2BYD6」の意味

今回Samsungが韓国版Galaxy S25 Ultra(SM-S938N)に導入したファームウェア「S938NKSU2BYD6」は、開発中のOne UI 8.0を含むビルドであることが識別コードから判明している。ファームウェアバージョンの右から4番目の文字「B」は、同社の慣例により次期UIバージョンの搭載を示唆する。この識別方法は過去のアップデートにおいても一貫しており、ユーザー間でもバージョン推測の目安として定着している。
Galaxy S25シリーズにはAndroid 15ベースのOne UI 7.0が標準で搭載されているが、今回のような社内テストが公に把握されることで、開発進行の段階を外部からもある程度読み取れる点は興味深い。また、今回テスト対象となったのがUltraモデルである点も注目に値する。通常、上位モデルが優先的に新機能の検証に使われる傾向があることから、S25 Ultraが新UIの試金石となる可能性が高い。
このような社内テストは正式リリースのかなり前から行われるため、現段階では安定性や動作検証が主な焦点であると考えられる。ただし、同時期に複数モデルで動作確認が進行しているという事実からも、One UI 8.0の開発スピードは比較的早い段階に入っているようだ。
Android 16の早期展開とOne UI 8.0のベータ開始時期に関する見通し
SamMobileは、Galaxy Z Flip 7およびGalaxy Z Fold 7がAndroid 16とOne UI 8.0を搭載して出荷される可能性があると伝えており、Samsungが次期ソフトウェアの展開を前倒しする動きがあるようだ。これまでの傾向では、Androidの正式版公開後、Samsungはベータ版UIを段階的に提供してきたが、今回はそれより早いタイミングでベータプログラムが開始される可能性も否定できない。
事実として、旧モデル向けのOne UI 7.0が既に安定版として配信されており、内部リソースが次期バージョンにシフトしていると見られる点は注目に値する。さらに、S25シリーズが発売から間もない段階で次期ビルドのテストに入っていることからも、ソフトウェア開発サイクルが従来より前倒しされていることがうかがえる。
ただし、ベータ版が実際に提供されるかどうか、あるいはその時期については依然として未確定要素が多い。現時点で確実に言えるのは、Samsungが社内での準備を加速しており、次のフェーズへの移行を視野に入れているということだ。新機能や最適化の内容が具体化するにつれ、ベータ版開始の動きにも何らかの形で反映されてくるだろう。
Source:SamMobile