Appleに関する複数のリークが浮上し、次期モバイルOS「iOS 19」は丸みを帯びたアイコンや新設計の検索バー、タブバーを含むガラス調の新デザインへと刷新される見込みとなった。特にiPhone 17 Pro向けの専用カメラ機能追加が注目されている。

加えて、18.8インチの「iPad Fold」は2026年後半にiPhone Foldと同時登場する可能性があるとのアナリスト報告がある一方、2028年以降とする見方もあり時期については不透明だ。さらに、20周年を迎えるiPhoneの記念モデルとしてガラスを多用した新たなProモデルが2026年にも投入される可能性が浮上し、SiriのAI強化を伴うスマートディスプレイ「HomePad」の発売も2026年にずれ込む見通しである。

iOS 19が示すUI進化の方向性とAppleの設計思想

Jon Prosser氏によって明らかになったiOS 19のデザイン刷新では、従来のフラットな要素から一転し、より立体感のあるガラス調表現が多用される方向性が示された。特に、スクエアとサークルの中間に位置するアイコンの新形状、画面下部に移動した検索バー、新しいタブバーの導入など、操作の直感性と視認性の向上を意図した構成が目立つ。

iPhone 17 Pro専用のカメラ機能の搭載は、ハードとソフトの統合を一層強化する試みと受け取れる。これらの変更点は、iOS 18で大幅に改変された写真アプリのような一部ユーザーの反発を呼ぶ急進的な変化ではなく、既存の体験を壊さず刷新する「進化型UI」といえる。

特定機種への機能限定は、Proモデル購入の動機づけとして明確であり、Appleが今後もフラッグシップと通常モデルの機能差を戦略的に広げていく意図が読み取れる。デザインの刷新と機能分化の組み合わせは、ブランド価値を再定義する鍵となる可能性がある。

折りたたみ端末と音声AIが牽引する2026年のApple製品戦略

折りたたみ端末に関する予測では、Jeff Pu氏が2026年後半のiPad FoldとiPhone Foldの同時登場を示唆する一方で、Mark Gurman氏は18.8インチのiPad Foldを2028年以降と見る立場を取っている。両者の見解が分かれる背景には、開発スケジュールの不透明性や生産体制の確立状況があると考えられる。

なお、Gurman氏は同年に「別の新しいiPhoneデザイン」が登場するとも述べており、iPhone 20周年記念モデルの投入時期との関連性が注目される。同じく2026年に動きがあるとされるのがスマートホームディスプレイ「HomePad」である。当初予定されていた発売時期を見送り、SiriのAI性能が大幅に向上するタイミングまで延期される可能性が浮上している。

過去にSiriが複数のタイマーを扱えなかった点が批判されていた経緯を踏まえ、Appleはこのタイミングを活かしてSiriの能力を再評価させる狙いがあるとみられる。音声AIの刷新とハードウェアの新機軸が重なることで、2026年はAppleにとって過去数年で最も重要な転換点の一つとなるかもしれない。

Source:9to5Mac