Vivoは新型スマートウォッチ「Watch 5」を4月21日に正式発表する。バッテリー持続時間は先代のWatch 3から6日間延長され、最大22日間の連続使用が可能とされる。これはWear OSではなく、独自OS「Blue River」を搭載したことで実現したとみられており、Xiaomi Watch S3など他の競合機種を凌ぐスタミナを誇る。

22日間駆動の秘密は独自OSにあり 他機種と一線を画す設計思想

Vivo Watch 5のバッテリー寿命は、先代のWatch 3から6日延長され、最大22日間の連続使用が可能とされている。この数値はXiaomi Watch S3の約15日を上回り、現行のスマートウォッチ市場でも際立って長い。これを可能にしている要因の一つが、GoogleのWear OSではなく、Vivoが独自に開発した「Blue River」オペレーティングシステムの採用にあるとされる。

このOSはおそらく省電力性を重視した構造となっており、スマートフォンとの連携や通知管理においても独自の通信最適化が行われている可能性がある。また、機能を過度に盛り込まず、必要十分なツールに限定することで無駄なリソース消費を抑えているとも考えられる。日常使いにおいて頻繁な充電を避けたいユーザーにとって、22日間という駆動時間は明確な選定理由となるだろう。

一方で、アプリの拡張性やサードパーティ製サービスとの連携面では、Wear OS搭載機に劣る場面があるかもしれない。ただし、基本機能の完成度とスタミナ性能が高いレベルで両立されていれば、多くの利用者にとっては十分な選択肢となりうる。

健康管理機能はどこまで実用的か AI活用の可能性と慎重な見極め

Vivo Watch 5には、健康管理を重視した多彩な機能が搭載される予定である。特に注目されるのが、不整脈の検出と心臓の状態を30秒で評価するリスクチェック機能だ。これは、日常生活の中で違和感を感じた際にすぐ確認できるという点で、高い利便性が期待される。また、血圧測定にも対応する予定であり、これまで対応機種が限られていた分野にも踏み込むことになる。

さらに、AIを活用したランニングガイド機能も搭載される見込みで、個々の走行データに応じたアドバイスやフォーム改善の支援を行う仕様が想定される。ただし、これらの機能がどこまで精度と実用性を持つかは、実際の使用環境に大きく左右されるため、過信は禁物である。

医療機器としての認可を受けた製品ではないことから、あくまで補助的なチェックツールとしての位置づけにとどまると見るのが妥当だろう。とはいえ、日常の健康意識を高めるきっかけとして、こうした機能の存在は大きな意味を持つ。実用性に対する評価は、今後のユーザー体験やフィードバックを通じて明らかになるだろう。

Source:NotebookCheck