Samsungは、次世代フラッグシップ「Galaxy S26」シリーズに自社製2nmプロセスのExynos 2600チップセットを採用する計画を進めている。韓国AK Radioの報道によれば、Samsung Foundryの2nm製造技術は現在歩留まり40%に達しており、2025年11月にも量産が始まる可能性があるという。過去にはExynosチップの性能が他社製に劣るとの評価が根強くあったが、Samsungは2600世代での性能向上と電力効率の改善を図り、評価の挽回を狙う構えだ。

仮に量産が予定どおり進めば、Galaxy S26はExynos復活の象徴となり得るが、歩留まり率が依然として安定していない点や、競合のTSMCが60%の歩留まりを記録している現状を踏まえると、確実な採用には慎重な見方も残る。

Exynos 2600量産は2025年11月の可能性 歩留まり40%で現実味帯びる

Samsung Foundryが進める2nmプロセスの進捗により、同社の次世代SoC「Exynos 2600」が量産フェーズへ移行する兆しを見せている。韓国の報道によれば、現在の歩留まりは40%に達しており、同社は2025年11月にも本格的な量産を開始する可能性があるという。一般的には70〜80%の歩留まりが量産の目安とされる中で、この水準に至るかどうかがGalaxy S26シリーズへの搭載を左右する鍵となる。

比較対象となるTSMCの2nmプロセスは既に60%に達しており、Samsungとの製造品質の差は依然として明確である。ただし、Samsungが歩留まりの改善を加速させれば、他社依存からの脱却とSoC開発の内製化という長年の目標が大きく前進する。Exynos 2600は、Galaxy S25で見送られたExynos 2500の流れを汲むチップであり、Samsungにとってはリベンジの一手ともいえるタイミングでの登場となる。

Exynosの評価挽回なるか 性能改善への期待と過去の課題

Exynosシリーズは長年、性能や安定性の面でSnapdragonシリーズに後れを取ってきた。発熱や電力効率、GPU性能の面でネガティブな評価を受けることが多く、Galaxyフラッグシップモデルでは地域によってSnapdragon版が歓迎される傾向が続いていた。今回のExynos 2600には、そのイメージを覆すための技術的な刷新が求められており、Samsungが発熱抑制や高性能化に取り組んでいるとされる点は注目に値する。

ただし、現時点では具体的なベンチマークや詳細スペックは明らかになっていない。Galaxy S26での採用が実現すれば、そのパフォーマンスと電力効率の実力が初めて明らかになることになるが、製造歩留まりや最終的なチップの品質次第では、従来通りSnapdragonへの依存が継続される可能性も残されている。Samsungにとっては、Exynos 2600が信頼性と競争力を両立できるかどうかが大きな転換点となる。

Source:SamMobile