Samsungが米国でOne UI 7の提供を開始したタイミングで、同社はGood Lockの中で最もユーザーに支持されているモジュール3種を発表した。1位は2,100万回以上のダウンロードを記録した「Sound Assistant」で、細かな音量調整機能が評価された。2位には「Theme Park」、3位には「One Hand Operation+」がランクインし、それぞれ1,700万回、1,600万回以上のダウンロードを記録している。
Galaxyスマートフォンの操作性や見た目を自分好みに変えられるGood Lockモジュールは、日々の使い勝手に直結する実用性が人気の理由と考えられる。新たに発表された「Home Up」も含め、カスタマイズに関心のあるユーザーには見逃せない内容といえる。
ダウンロード数で見るGood Lockモジュールの実力と支持の理由

Samsungが公開したGood Lockモジュールの人気ランキングでは、「Sound Assistant」が累計2,100万回以上のダウンロード数を記録し首位に立った。このモジュールは、音量の段階調整や出力先の制御、アプリごとの音量設定など細やかな制御が可能で、音周りの環境を徹底的に自分好みに整えたい層に強く支持されている。続く「Theme Park」は1,700万回超のダウンロードを記録し、UIの外観にこだわるユーザーの要望に応える存在として定着。「One Hand Operation+」は1,600万回超で3位に入り、片手での操作性向上に特化した機能が、画面大型化が進む今のスマートフォン事情にマッチしている。
この3つのモジュールは、それぞれ異なる使用場面に特化しており、単なる機能追加にとどまらず日常的な使い勝手を根本から見直すツールとして利用されている印象が強い。Samsungが単なるUI変更ではなく、機能性を重視したGood Lockモジュールの開発を進めてきた背景には、カスタマイズ性を重視する利用者の声があると考えられる。多様な使い方に柔軟に対応できることが、累計数千万回というダウンロード数につながったと見るのが自然だ。
カスタマイズ性の進化が生むスマートフォンの「自分仕様化」
今回のランキング発表に合わせて、Samsungは新たに「Home Up」モジュールの存在も明かしている。これはホーム画面のグリッド構成やアプリドロワーの表示方法、履歴の整理といった細かなレベルまで自由に設定できる機能を提供する。いわば見た目と操作の両面を統合的に制御できるようにするモジュールであり、従来の「Theme Park」とは別のアプローチから個性を演出できる仕組みだ。
こうしたモジュールの充実は、スマートフォンをただ使うだけでなく、ユーザーが自らの好みに合わせて“使いこなす”体験を後押しする。Androidの持つ自由度の高さが、Samsung独自のカスタマイズ層によってさらに磨かれているといえる。ただし、あまりに機能が増えすぎると初見のユーザーにとっては複雑に映る可能性もあるため、導入時のナビゲーションやわかりやすいUI設計が今後の課題となるだろう。全体として、カスタマイズを求める層にとってGood Lockは単なる“おまけ”機能ではなく、日常に寄り添う存在へと進化してきている。
Source:Android Police