Samsungは、Android 15をベースにしたOne UI 7の安定版アップデートを、2025年4月14日から主要なGalaxyデバイス向けに開始すると正式発表した。初日に対象となるのは、Galaxy S23/S24シリーズやZ Fold6/Flip6などのフラッグシップモデルで、以降Galaxy S21やS22、Z Fold3~5などへも順次拡大される。

アップデートのファイルサイズは約5GBと大きく、Wi-Fi接続と十分なバッテリーが必要となる。機能面ではAI要素の強化やデザイン刷新が期待されており、既存機種の体験が大きく進化する可能性がある。

主要機種から順次配信 One UI 7の展開スケジュールが明らかに

Samsungは、Android 15をベースとしたOne UI 7の安定版を2025年4月14日より配信開始すると正式に発表した。初日に対象となるのはGalaxy S24、S23シリーズ、Z Fold6/Flip6、Z Fold5/Flip5で、続いて4月23日にS24 FE、24日にはS23 FEやS21シリーズ(S21 FE含む)、Z Fold4/Flip4、28日にはS22シリーズやZ Fold3/Flip3への展開が予定されている。段階的に進行する今回のロールアウトは、ベトナム市場での発表を起点にしているが、他の地域も同様のタイミングで進行する可能性が高いと見られている。

アップデート対象となるデバイスは、比較的新しいフラッグシップを中心に構成されており、安定版の配信開始日が明示されたことで、スケジュールの予測が立てやすくなった点も注目に値する。更新内容にはAI機能の強化やユーザーインターフェースの刷新などが含まれるとされ、既存モデルの使用感が大きく変化することが予想される。特にS23シリーズが初日に対象となる点は、S24との機能差を埋める意味でも重要な転機となるだろう。

体験の進化に直結する要素はAIとデザイン One UI 7がもたらす変化

今回のOne UI 7では、単なるバージョンアップに留まらず、AIによるユーザー体験の最適化が強く意識されているとされる。Samsungは具体的な機能を詳細に明かしてはいないが、過去のアップデート傾向を踏まえると、カメラ、バッテリー管理、パーソナライズ機能といった日常使用に直結する分野へのAI統合が進む可能性がある。加えて、UI全体のデザインが一新されることで、操作性や視認性にも変化が生まれ、見た目以上に使い勝手に影響する更新となる見込みだ。

アップデートファイルは約5GBとかなり大きく、内容の密度を裏付けている。ダウンロードとインストールにはWi-Fi環境が必須で、ストレージやバッテリーの確保も必要となる。更新後は、まるで新型モデルを使っているかのような印象を受ける場面が増えるかもしれない。一方で、すべての変更が歓迎されるとは限らず、UIや設定項目の変化によって操作に戸惑う可能性もある。事前のバックアップや更新内容の確認が、スムーズな移行のカギを握る。

S23シリーズの優遇が示すSamsungの戦略的意図

今回のアップデートスケジュールで注目すべきは、Galaxy S23シリーズが初日から配信対象に含まれている点である。通常、直近の最新機種に最も早く更新が届くのが通例だが、今回はS24シリーズと並び、S23シリーズも最優先とされた。これは、2023年の主力モデルであるS23が、現在も販売・利用の中心にあることを示唆しており、Samsungが現行ユーザー層へのケアに力を入れている現れとも受け取れる。

こうした対応は、最新機種の購入を促すだけでなく、既存端末の長寿命化にも寄与する。S23シリーズはSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを搭載し、処理能力・省電力性能ともに高いため、ソフトウェア面の強化でさらなる快適性が期待できる。また、次期S25シリーズとの差別化要素を調整しやすくなる点でも、今回の優先配信は戦略的な意味合いを持つ。高性能な旧機種が現行機と並ぶ体験を提供することで、ブランド価値の維持とアップデート信頼性のアピールにもつながるだろう。

Source:Sammy Fans