Googleの次期スマートウォッチ「Pixel Watch 4」のレンダリング画像がリークされ、厚みが12.3mmから14.3mmに増したことが明らかとなった。これにより、バッテリー容量の向上やワイヤレス充電の対応強化が期待されている。外観は前モデルを踏襲しつつも、ベゼルのスリム化と2つの新ボタンの追加が確認されており、操作性の変化にも注目が集まる。
サイズは前作同様に41mmと45mmの展開が見込まれているが、詳細な仕様は現時点で不明。ハードウェアの進化が限定的になりがちなスマートウォッチ市場において、この控えめな刷新がどう受け止められるかが注目される。
厚さ2mm増に込められた狙い バッテリー強化と内部構造の最適化か

Pixel Watch 4の筐体厚は前モデルの12.3mmから14.3mmへと拡大された。スマートウォッチとしては珍しい大幅なサイズ変更であり、この変更の背景には明確な意図があると見られる。最も可能性が高いのは、バッテリー容量の増加だ。Pixel Watchシリーズは初代からバッテリー持続時間に関する評価が分かれており、より実用的な一日以上の駆動時間を目指した改良と考えられる。また、ワイヤレス充電機構やセンサー配置の見直しにより、内部設計の自由度が増すことで、より多機能な構成を目指す動きとも捉えられる。
厚みの変化は装着感に直結するため懸念点もあるが、ユーザーが最も求めるのは“日常での頼れる使用時間”である点を踏まえると、Googleは実用性を優先した判断を下したと考えられる。わずか2mmの増加が性能に与える影響は意外と大きく、スマートウォッチにおける設計上のトレードオフの一例といえるだろう。薄さだけを重視する時代から、トータルバランスでの完成度が求められるフェーズに移行しつつある。
追加された2つの新ボタンは操作性を再設計する鍵となるか
Pixel Watch 4のレンダリングでは、スピーカー両側に新たな物理ボタンが2つ追加されていることが確認されている。従来モデルではクラウン型ボタン1つとタッチ操作によるシンプルな設計が採用されていたが、この構成が見直された背景には操作性の進化が関係している可能性がある。フィットネス機能やGoogleアシスタントの呼び出し、ショートカット操作など、物理ボタンのカスタマイズ性が求められる場面は増えており、直感的なUI強化が意識された改良と捉えられる。
ただし、ボタン追加による操作性向上は歓迎される一方で、デザインバランスや誤作動のリスクが気になる点でもある。とくに手首に装着している状態でボタンが押しやすい位置にあるか、感触はどうかといった細部の完成度が評価を左右するだろう。機能性とデザインの両立を図った上での再設計であれば、Pixel Watchの使用体験をよりパーソナライズされたものに引き上げるきっかけになるはずだ。進化を求める声に対して、Googleがどのようなバランスを示すのか注目したい。
Source:GSMArena