Samsungは新型ミッドレンジ機「Galaxy M56」を4月17日にインドで発売する。Amazonの特設ページに登場したこの端末は、厚さ7.2mm・重量180gというスリムなボディに、50MP OIS対応カメラやGorilla Glass Victusを備える。前モデル比で33%明るく、ベゼルも26%細くなるなど、ディスプレイ周辺の改良も目立つ。
チップセットにはGeekbenchに登場したExynos 1480を採用し、8GB RAMと組み合わせることでAndroid 15ベースのAI機能を活用可能。画像編集支援のImage ClipperやObject Eraserといった実用機能が充実し、手頃な価格帯ながらハイエンド級の体験を提供する構えである。
Galaxy M56はExynos 1480とAI機能で“ミッドレンジ超え”を狙う構成に

Galaxy M56には、Samsung製の最新ミッドレンジ向けチップセットであるExynos 1480が搭載される。ベンチマークサイトGeekbenchに登場した際の情報によれば、メモリは8GB、OSにはAndroid 15が用いられていたことから、パフォーマンスと機能面の両方において一定の進化が見込まれる。さらに、画像処理に特化したAIツールとして、Object EraserやImage Clipperなどの編集支援機能も採用されており、カメラアプリの活用度が高まっていることも特徴である。
また、フロントには12MPのHDR対応カメラを備え、自撮りやビデオ通話の品質にも配慮がなされている。カメラは背面にトリプル構成(50MP OIS付きメイン、8MP超広角、2MPマクロ)を取り入れており、シーンに応じた柔軟な撮影に対応する。これらの構成を見る限り、ハイエンドモデルに匹敵する一部の機能を取り入れつつ、価格を抑えたバランス型のモデルであると考えられる。
一方で、性能の伸び幅がどこまで日常用途で体感できるかは未知数であり、前世代モデルとの明確な差異が求められるタイミングでもある。
薄型設計と強化ガラス採用が示す“手に取って嬉しい”デザイン哲学
Galaxy M56の筐体は、厚さ7.2mm・重さ180gというスリムな仕上がりが強調されており、日常使いの快適さを重視した設計が際立っている。軽量で取り回しが良いだけでなく、ディスプレイにはGorilla Glass Victusが採用されており、傷や衝撃に対する耐性も高められている。ディスプレイ自体の輝度も前モデル比で33%向上し、さらにベゼルが26%スリム化されたことで、視認性や没入感の面でも明確な改善が図られている。
こうした設計の進化は、日々のスマートフォン使用体験に直結するポイントであり、単に数値的なスペックの話にとどまらない価値を提供する。特に、動画視聴やWeb閲覧のような視覚的体験においては、明るく縁が狭い画面はストレス軽減に大きく寄与する可能性がある。
実際の使用感においてこの薄型ボディが発熱や耐久性にどこまで影響を及ぼすのかは現段階では不明だが、スペックと実使用感の両立を試みた設計であることはうかがえる。
Source:GSMArena