Samsungの次期折りたたみ端末Galaxy Z Fold7が、Snapdragon 8 Eliteのフル8コア構成を採用し、GeekbenchのOpenCLスコアでOppo Find N5を約2.6％上回る結果を示した。クロック速度4.47GHzのプライムコアやAndroid 16の搭載により、次世代の性能水準を体現するモデルとして注目を集めている。

同時に、従来機Fold6比で約28％の性能向上を見せており、初搭載となるAndroid 16や12GB RAMの組み合わせも、従来のGalaxy Sシリーズとの一線を画す布石と見られる。Samsungは今夏の発売に向け、トライフォールドなど他のモデルも含めた展開を模索しているが、詳細は公式には未発表である。

Snapdragon 8 Elite搭載の意義とGalaxy Z Fold7の性能優位

Galaxy Z Fold7は、Snapdragon 8 Eliteの完全な8コア仕様を採用することで、ベンチマークスコアにおいてOppo Find N5に対し約2.6％の性能上昇を記録した。特に注目すべきは、プライムコアのクロック速度が4.47GHzに達している点であり、これはQualcommの「for Galaxy」バリアントが用いられている証左とされる。

Samsungがこの構成を選択した背景には、折りたたみ端末における処理負荷の増加や高解像度表示対応など、最新ハードウェアに求められる処理能力への対応が挙げられる。さらに、Galaxy Z Fold7と前世代機Fold6との間に27.9％の差があるという事実は、単なるマイナーチェンジにとどまらない進化を意味する。

Z Fold7が搭載するSnapdragon 8 Eliteは、内部設計や熱処理効率においても強化が予想されており、長時間使用における安定性の向上も見込まれる。一方で、Oppo Find N5は異なる構成のSnapdragon 8 Eliteを採用しており、ベンチマーク上での差異が構成の違いに起因している可能性も否定できない。

こうした構成の選択が、製品の差別化とブランド戦略において重要な役割を果たしている。

Android 16と12GB RAMの搭載が示す次世代機の方向性

Galaxy Z Fold7には、これまでのGalaxy Sシリーズと異なるAndroid 16が初めて搭載される。従来、Samsungの折りたたみシリーズはSシリーズと同一世代のOSを搭載する傾向があったが、今回のOSバージョンの先行実装は、折りたたみ端末に対する開発優先度の高さを示すものと考えられる。

加えて、搭載RAMは12GBであり、複数のアプリケーションを同時に操作するシーンや大容量メディア処理にも余裕を持って対応できる設計となっている。Android 16の早期導入は、ユーザーインターフェースやセキュリティ機能、折りたたみディスプレイ向けの最適化といった面でも先進性を担保する狙いがあるとみられる。

Samsungがこのモデルにおいて、Fold Special Editionのディスプレイやカメラ設計を継承しつつも、ソフトウェア面での差別化に踏み込んだことは注目に値する。特に、ディスプレイの折り目が目立たない設計や、200MPカメラの搭載が噂されることから、ハードとソフトの両輪で進化を果たすモデルになる可能性が高い。

ただし、これらの仕様は正式発表前であるため、今後の動向を慎重に見守る必要がある。

Source：NotebookCheck