Googleの次期スマートウォッチ「Pixel Watch 4」の5Kレンダリング画像が流出し、従来モデルからの複数の変化が明らかになった。最も目を引くのは、厚さがPixel Watch 3の12.3mmから14.3mmに増した点で、これはバッテリー容量の拡大によるものとみられる。また、前面ベゼルは細くなり、背面は初代モデルを思わせる曲面デザインに戻されている。
充電方式も見直され、これまでのUSB Type-C充電用のピンが廃止されており、ワイヤレス充電対応の可能性がある。さらに新たに2つの物理ボタンが追加され、操作性や機能性の向上にも期待がかかる。
厚み14.3mmへの変化はバッテリー拡張と設計刷新の表れか

Pixel Watch 4は、前モデルのPixel Watch 3と比べて厚みが2mm増し、14.3mmというサイズに拡大した。この増加は物理的なコンパクトさを損なう反面、内部構造において新たな余裕が生まれた可能性がある。特に、従来の12.3mmからの増加は、バッテリー容量の向上を示唆しており、使用時間や電力供給における改善を図っていることが考えられる。さらに、背面の充電ピンが排除されている点も見逃せない。これは従来のUSB Type-C方式からワイヤレス充電への完全移行を示す動きであり、利便性の強化と同時に物理的ポートの削減による防水性や耐久性の向上にもつながる構造的メリットをもたらす。
一方で、厚さの増加は装着感や外観の好みという側面では賛否が分かれるかもしれない。スマートウォッチは24時間着用することを前提としたウェアラブルデバイスであり、特に睡眠中の快適性を重視する層にとっては影響があるだろう。そのため、充電時間の短縮やバッテリー持続時間の実質的な改善がどの程度感じられるかが、ユーザー評価の鍵を握る要素となる。見た目のボリュームと実用性のバランスが、今回の設計刷新の評価を左右することになりそうだ。
ベゼルの狭小化と新設ボタンが生むインターフェースの進化
Pixel Watch 4では、ディスプレイの周囲を囲んでいたベゼルが前モデルよりも細くなっていることが確認されている。これにより画面占有率の向上が期待でき、文字盤や通知表示の視認性にも好影響を与える。特に円形デザインを継承するスマートウォッチにおいては、わずかなベゼルの差異が全体の印象を大きく変える。デジタルコンテンツとの接触面が広がることで、よりダイナミックな操作体験が可能になるとみられる。また、スピーカー横に新たに2つの物理ボタンが追加された点も注目に値する。これらの用途は不明ながら、専用のショートカットや機能起動ボタンとして設計されている可能性がある。
操作性の強化は、従来のデジタルクラウンやタッチ操作だけでは補いきれない細やかなニーズに応える方向性と一致しており、日常的な使用時の直感的な操作を後押しするだろう。ただし、ボタンの数が増えることで視覚的な複雑さや誤操作の懸念も出てくる。見た目のシンプルさと多機能性との間でのバランスがどう設計されているかは、今後のレビューや実機体験を通じて検証される必要がある。視認性と操作性の両立に向けた新しいUIデザインがこのハードウェアにどこまで最適化されるかが鍵となる。
Source:Gizmochina