2025年4月末に中国での発売が見込まれるOnePlus 13Tの背面デザインを示すリーク動画が登場し、従来の円形からスクワイア型へと大幅に刷新されたカメラアイランドが確認された。トリプルカメラ構成には50MPのメインと望遠レンズを含み、3つ目は超広角センサーとみられるが、詳細は不明。Snapdragon 8 Eliteの搭載に加え、6,000mAh超のバッテリーを内蔵しつつ185gの軽量さを実現し、OnePlus中国社長が「50:50バランス」と称する重量配分の良さもアピールされている。

新デザインのスクワイア型カメラモジュールが語るOnePlusの方向転換

OnePlus 13Tの背面デザインに採用されたスクワイア型のカメラモジュールは、これまでのOnePlusスマートフォンにおける円形モジュールとは明確に異なる造形であり、ブランドのデザイン言語における大きな転換点を示している。リーク動画からは、この新モジュールに3眼構成のカメラが収められていることが確認でき、そのうち2つは50MPのメインセンサーと2倍望遠レンズであるとされている。3つ目は超広角カメラである可能性が高いが、センサーの仕様までは明らかにされていない。デザイン変更だけでなく、背面全体の質感やエッジの処理からも、新たなユーザー体験を意識した開発姿勢が見える。

このような大幅なデザイン刷新は、外観の印象を変えるだけでなく、端末を手に取ったときの感触や視覚的バランスにも大きく影響する。特にスクワイア型の採用は、内部のカメラ配置や放熱設計に影響を与える可能性があり、外見上の変更が機能面と連動していることを示唆している。近年、カメラ性能と見た目の融合が高く評価される中で、OnePlusがこうした大胆な刷新に踏み切った背景には、競合との差別化やブランドの進化を意識した戦略があると考えられる。

軽量設計と大容量バッテリーの両立が示すモバイル体験の最適解

OnePlus 13Tに搭載されるとされる6,000mAh超の大容量バッテリーと185gという軽量設計は、ハイエンドスマートフォンに求められるパフォーマンスと快適な操作性を高水準で両立させようとする試みである。Louis Lee氏がWeibo上で投稿したティーザー動画では、本体をペンの上で立たせることで「50:50の重量バランス」を視覚的に訴求しており、端末の重心設計に対するこだわりが強調されている。一般的に、大容量バッテリーは端末重量の増加を避けられない要因となるが、13Tはこの課題を巧みに克服している点が注目に値する。

この絶妙な重量配分は、片手操作や長時間の使用における疲労軽減につながる可能性があり、特にコンパクトフラッグシップを求める層には魅力的に映るだろう。ただし、現時点では筐体素材やバッテリー構造、冷却機構の詳細が明かされておらず、どのようにしてこのバランスが実現されているかは依然として不明な点が多い。それでも、持ちやすさと駆動時間を両立させたこの設計思想は、従来のOnePlus端末には見られなかった新たな挑戦と受け取ることができる。

ゲーム体験を高めるショートカット機能「ゲームカメラ」の可能性

OnePlus 13Tでは、「ゲームカメラ」と呼ばれる新たなショートカット機能の搭載が示唆されており、これはモバイルゲーム中の体験を一段と高めるためのアプローチとみられている。この機能は、ゲーム中にライブでスクリーンショットを即時撮影できる仕様で、すべてのタイトルに対応するとされている。また、アクセスには噂されているアクションボタンを使用するとの情報もある。こうした追加機能は、単にスペックを追うだけでは得られない使用感の向上を目指している点で注目に値する。

ゲームにおける画面の記録や共有は、SNSでの投稿や戦略の見直しなど多くのシーンで活用されており、この操作性の簡略化はプレイヤーにとって実用的な意味を持つ。ただし、実際の動作精度や対応ゲームタイトル、保存形式、パフォーマンスへの影響などは不明であり、機能の完成度は今後の正式発表まで判断できない。とはいえ、このような細部への配慮は、日常使用だけでなく趣味の時間にも重点を置く姿勢の現れとも言え、今後のモデル展開にもつながる意義深い布石といえるだろう。

Source:Gizmochina