Nintendo Switch 2が2025年6月5日に発売される予定であり、これがAsus ROG AllyやSteam Deckといった人気のハンドヘルドゲームPCとどのように競り合うのかが注目されている。Switch 2は、価格帯やゲームの購入方法、パフォーマンス、バッテリー寿命、ストレージにおいてROG Allyといくつかの重要な違いを持つ。

特に、ROG Allyは強力なZ1 Extremeプロセッサを搭載し、パフォーマンス面で優れているが、Switch 2はユニークなディスプレイ技術や手軽さを強みとしている。どちらのハンドヘルドが選ばれるべきか、価格と仕様を中心に比較する。

価格と性能:Switch 2とROG Allyの差異

Switch 2とAsus ROG Allyの価格は、ハードウェアの仕様に影響を与え、選択に大きな影響を及ぼす要因となる。Switch 2は、基本モデルが449.99ドル、バンドル版が499.99ドルという価格で、ゲームやストレージ容量が選べる構成となっている。

これに対して、ROG Allyは499.99ドルから始まり、最上級モデルのROG Ally Xは799.99ドルと、さらに高価格帯が設定されている。ROG Allyは、性能面でSwitch 2に比べて高い処理能力を誇るが、その価格差には機能面での違いが反映されている。

ROG AllyはAMDのZ1プロセッサを搭載し、グラフィックス処理能力やメモリ性能が優れたハンドヘルドゲーミングPCとして位置づけられている。また、ROG Ally Xでは、さらに強力なZ1 Extremeプロセッサと24GBのRAMを搭載することで、極めて高い性能を提供しており、バッテリー容量やストレージも大幅に向上している。

一方、Switch 2は、手軽さを重視した価格帯に設定され、ゲーム購入方法やコントローラーの取り扱いに関しても独自の設計が特徴である。

それぞれのデバイスは、ターゲットとするユーザー層によって選ばれるべきだろう。Switch 2は、Nintendoの独自ソフトと合わせて手軽に楽しめるゲーム体験を提供するが、ROG AllyはPCゲームに近い体験を求めるユーザーに向いている。価格差を考慮した上で、どちらが適切かは使用する目的やプレイしたいゲームによって決まるだろう。

ディスプレイ技術:Switch 2とROG Allyの画面比較

Switch 2とAsus ROG Allyは、いずれも1080pのLCDタッチスクリーンを搭載しているが、ディスプレイ技術にはいくつかの違いがある。Switch 2は、可変リフレッシュレート(VRR)をサポートし、G-SyncディスプレイとHDRに対応している点が特徴的である。

これにより、フレームレートの変動によるカクつきが減少し、スムーズなゲームプレイが実現されている。画面サイズもSwitch 2の方がやや大きく、7.9インチに対してROG Allyは7インチとなっている。

一方、ROG AllyはAMDのFreeSync Premiumを搭載しており、同じくゲームプレイ中の視覚的安定性を提供するが、Switch 2のG-SyncやHDRとの違いを考慮する必要がある。ROG Allyの最大輝度は500ニットであり、Switch 2の最大輝度はまだ公表されていないが、画面の明るさにおいても重要な要素となるだろう。特に屋外や明るい環境下での使用を考えると、輝度の高さは重要な要素となる。

また、ゲームプレイにおける視覚体験をさらに向上させるためには、ディスプレイ技術の進化が不可欠であり、Switch 2はその点で一歩先を行っている可能性がある。特に、HDRやG-Syncのサポートにより、視覚的な違いが顕著に現れる場面が多く、画面の品質にこだわるゲーマーには大きな魅力となるだろう。

バッテリー性能とゲームプレイの持続時間

ROG AllyとSwitch 2のバッテリー性能には、使用時間において顕著な違いが見られる。ROG Allyは、40Whのバッテリーを搭載し、最大で4時間程度の使用が可能とされているが、その消費電力の高さが影響している。

ROG Ally Xでは、さらに大容量の80Whバッテリーが搭載され、より長時間のゲームプレイが可能となっている。特に高い処理能力を必要とするゲームや、バッテリーの消費が激しい場合において、この差は大きなメリットとなる。

一方、Switch 2は5220mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、ゲームによっては最大6.5時間の使用が可能となっているが、具体的な使用時間はゲームの内容や設定に依存する。Switch 2は、携帯性とバッテリー持続時間のバランスが取れており、特に軽量で長時間のプレイが可能であることがアピールポイントである。この点では、日常的な利用や移動中の使用を想定しているユーザーにとっては大きな強みとなる。

バッテリー性能における選択肢は、ゲームの種類や使用頻度によって異なり、ROG Allyは高負荷のゲームに対応できるパフォーマンスを提供する一方で、Switch 2はバッテリー持続時間の面で安定した使用を提供している。ゲーマーは、ゲームプレイのスタイルや使用シーンに応じて、どちらのデバイスが最適かを選ぶべきである。

Source:The Verge