OnePlus 13に向けたAndroid 16プレビュー版が公開され、充電制限を85%から100%の間で細かく設定できる新スライダー機能が盛り込まれた。これはバッテリー寿命の延命を意識した「健康管理」メニューの一部であり、最大100WのSuperVOOC急速充電に対応する本機の利便性をさらに高める可能性がある。
ただし、この機能はOnePlusの公式変更履歴には記載されておらず、Telegram上の非公式情報に基づく内容である。また、今回のビルドは安定性に欠けるとされ、特にBluetooth通話時の再起動バグが確認されているため、一般利用には注意が必要だ。
ハード面に見合う充電コントロールの進化は歓迎される一方で、正式版での実装可否は依然として不透明であり、今後の開発動向に注目が集まる。
Android 16ベータ版で導入された柔軟な充電制限機能の全容

OnePlus 13向けのAndroid 16プレビュー版では、85%から100%の間で充電停止レベルを選択できるスライダー式の新機能が実装された。この機能は「バッテリー健康管理」設定の一部として搭載されており、既存の80%固定などの方式よりもユーザーの運用スタイルに合わせた調整が可能となる。Samsung Galaxy S25 Ultraなどが備える同種の制御機能よりも細やかな設定幅を提供している点が注目されている。
この仕様により、日常的な使い方から長期的な電池寿命の維持まで、ユーザー自身が意図的にコントロールできる点が評価されそうだ。特にOnePlus 13は100WのSuperVOOC急速充電に対応しており、高出力ゆえにバッテリーへの負荷も大きいとされる。そのため、充電量の上限設定ができることはバッテリーへのダメージを和らげる一助となりうる。
ただしこの新機能は、Telegram上の非公式チャンネル「OnePlus System Apps」が取り上げたものであり、公式な機能として正式に明記されたわけではない。将来的にOxygenOS 16の安定版へ反映されるかどうかは、今後の開発状況を見守る必要があるだろう。
安定性に課題を抱えるベータビルドの現状と留意点
今回のAndroid 16ベータビルドは、開発段階の不安定さが露呈しており、日常使用には不向きとされている。OnePlusは公式に、このビルドを利用するのはOS開発への関心が高い一部のユーザーに限るよう警告を発しており、具体的にはBluetoothヘッドセット使用中に端末が自動で再起動するバグが確認されている。この挙動はコミュニケーション用途での致命的な支障を引き起こしかねず、一般利用においては大きな障壁となる。
また、OnePlusの公開した「Android 16 Beta 2の変更履歴」には、柔軟な充電スライダーに関する記載が一切見られない。この点から、テスト段階にある機能の一つであり、現段階では公式サポート外と捉えるのが妥当である。利用者側からのフィードバックや検証結果によって、今後削除または仕様変更が行われる可能性も否定できない。
それゆえ、現時点でこのビルドを導入する場合は、メイン機としての使用を控えるか、検証用の端末で限定的に動作を確認するのが安全といえる。先進的な新機能に惹かれる一方で、不具合のリスクを天秤にかけた上で導入の判断を下す慎重さが求められる段階である。
Source:NotebookCheck