OnePlusは、OxygenOS 15に「iPhoneと共有」機能やライブフォトの互換技術を取り入れることで、Appleの強固なエコシステムに一石を投じようとしている。プロダクトマーケティング責任者のルドルフ・シュウ氏は、「iOSとの橋を築くことが鍵」と語り、iPhoneユーザーを閉じ込める環境に対抗する“オープン”なアプローチを強調。
さらに、OnePlus 13に至るまで一貫して追求される独自デザインも、均質化が進むスマートフォン市場で存在感を放っている。OnePlusは今、機能と美しさの両面からAppleと真正面から向き合う立場にある。
iOSとAndroidをつなぐ「橋」 OnePlusが仕掛けるOxygenOS 15の互換機能

OnePlusが導入した「iPhoneと共有」機能やライブフォト互換は、Appleの閉じたエコシステムに風穴を開けようとする明確な試みである。OxygenOS 15では、AndroidとiOS間でのファイル転送がよりスムーズに行えるようになり、ライブフォトもiPhone側で再現可能な形式で転送される。これらの改善は、ルドルフ・シュウ氏が語る「iOSとの橋を築く」姿勢の象徴であり、従来Android端末が苦手としていた“相互運用性の壁”への挑戦となっている。
Appleが自社サービスとの緊密な統合によってユーザーを囲い込んできた一方で、OnePlusは“オープンであること”に価値を置いている。特定の環境に依存せずとも快適に使える柔軟性は、多様なデバイス環境で暮らす人々にとって魅力となるはずだ。とはいえ、iOS側が制限を設けている以上、技術的な限界は残る。このような背景を踏まえれば、OnePlusが求めるのは“完全な融合”ではなく、日常のストレスを減らす実用的な接点の拡充であると受け取れる。
均質化するスマートフォンに抗うOnePlus独自のデザイン哲学
OnePlusはOnePlus 10 Proから最新のOnePlus 13に至るまで、デザインの一貫性と独自性を追求している。各社が類似したカメラ配置に落ち着くなかで、OnePlusは内部構造上の合理性を保ちつつも、独自の存在感を保とうとしてきた。ルドルフ・シュウ氏は「コンポーネントの積層効率が似たデザインを生む」としながらも、ブランドらしさを損なわない設計を志向しているという。内部構造と美的要素の両立は簡単ではないが、OnePlusはこのバランスに挑戦し続けている。
画一化が進むスマホ市場において、デザインの独自性が製品選びの決定打となる場面も増えている。端末の機能に大差がない状況では、見た目の違いが個人の満足度に直結する場合も少なくない。その意味で、OnePlusの設計思想は、単なる見た目の差別化にとどまらず、日常的な所有体験にまで踏み込んだ価値提供だと言える。ユーザーの手元で光る存在であり続けるために、OnePlusのデザインは今後も重要な指標であり続けるだろう。
Source:TechRadar