Samsungが次期OS「One UI 8」で、Galaxy S25限定だった注目機能「Now Brief」を他のGalaxyデバイスにも提供する動きを見せている。社内向けのAlphaビルドがZ Fold 6に搭載されていたことで、この機能が拡張される可能性が高まった。さらにこのビルドはAndroid 16をベースにしており、2025年夏に登場予定とされるZ Fold 7やFlip 7へのプリインストールも視野に入る。
UI刷新やギャラリー機能の整理など、細かな進化も重ねるOne UI 8は、派手さよりも実用性を重視したアップデートといえる。「Now Brief」のような限定機能の開放は、これまでの機種間格差を解消する一歩として歓迎されるだろう。
Galaxy S25限定機能だった「Now Brief」がOne UI 8で解禁へ

Samsungが開発中のOne UI 8において、Galaxy S25専用として搭載されていた「Now Brief」機能が他のGalaxy端末にも展開される可能性が明らかになった。これは、Galaxy Z Fold 6が社内テスト用のAlphaビルドを搭載していることから判明したもので、そのビルド内に「Now Brief」のコードが確認されている。従来、S25シリーズに限られていたこの機能は、ニュースやスケジュールなどの重要情報を視覚的に整理し、即時的に表示することができるもので、日常的な情報把握をサポートするUI要素として注目されていた。
この動きは、One UI 8が特定のフラッグシップ端末だけでなく、Foldシリーズのような高性能モデルにも機能の幅を広げる方針を示していると捉えられる。ただし、対象機種の具体的なラインアップや提供時期についてはまだ正式発表がないため、今後の展開に一定の留意が必要である。一部機能の“開放”という形は、Samsungがエコシステム内の一貫性や体験の平準化にシフトしつつあることを示唆しているとも考えられる。
One UI 8は着実な進化にとどまりつつも戦略的意図が見える
One UI 8の全体像としては、One UI 7のデザインをベースにした穏やかな進化という印象が強い。見た目の大幅な刷新は控えられているが、「My Files」アプリのUI改良や「Samsung Gallery」における機能の整理といった具体的な改善が含まれており、日常的な使いやすさを地道に底上げしていることがうかがえる。また、今回のAlphaビルドはAndroid 16を基盤としており、次期Z Fold 7やFlip 7へのプリインストールが想定されることから、7月頃の正式発表に向けて調整が進んでいるものとみられる。
大きな変化を伴わないアップデートであっても、その意図が明確であればユーザーにとっては歓迎すべきものとなる。今回のように「S25専用」だった機能を他機種にも解放する姿勢は、これまでのモデル間格差に対する不満を緩和する動きといえる。また、Android 16という次世代OSをベースにしている点も、将来的な長期サポートやセキュリティ強化の観点から一定の信頼を得られる要素となりうる。Samsungは派手な刷新よりも、確実な成熟を選んだとも考えられる。
Source:Sammy Fans