Samsungは新型の耐久スマートフォン「Galaxy XCover7 Pro」を正式発表した。Snapdragon 7s Gen 3、6GB RAM、120Hz駆動の6.6インチLCD、IP68防水防塵、MIL-STD-810H準拠といった堅牢性とパフォーマンスを両立する仕様で構成され、屋外での視認性を高めるVision Boosterや、手袋を装着したままでも操作可能なモードも備える。

カメラ構成は50MP+8MPのデュアル仕様で、13MPのセルフィーカメラも搭載。バッテリー容量は前世代より増量された4,350mAh。さらに、ショートカット割当可能な物理キーや指紋認証、Dolby Atmos、Wi-Fi 6Eなど、業務用用途を見据えた拡張性も兼ね備える。

耐衝撃性と視認性を両立する6.6インチLCDと軍用規格対応の堅牢設計

Galaxy XCover7 Proは、視認性と耐久性を両立させたハードウェア設計が際立つ。6.6インチのLCDはフルHD+解像度に対応し、リフレッシュレートは120Hz。Corning Gorilla Glass Victusの採用により耐傷性が高められており、さらに「Vision Booster」によって強い日差しの下でも画面の視認性が確保される。これに加えて、IP68の防水・防塵性能、そしてMIL-STD-810Hの軍用規格を満たす筐体設計により、水没、粉塵、落下、振動、温度変化といった過酷な環境下でも動作を維持できるよう設計されている。

特に、最大2mm厚の革手袋を装着したままでも操作可能なタッチ感度モードの存在は、屋外作業や寒冷地など実用性を問われるシーンでの信頼性を高める。厚さ10.2mm、重量240gという数値は頑丈さを維持しながらも日常的な取り回しを妨げない絶妙なバランスといえる。ただし、より軽量コンパクトなスマートフォンを求める層にとっては、やや大きく感じられる可能性もある。用途が明確であるからこそ、このサイズ感はトレードオフとして受け入れられる範囲だと考えられる。

Snapdragon 7s Gen 3と拡張性に富んだ物理キーで多様な業務シーンに対応

搭載されているSnapdragon 7s Gen 3は、効率性とバランスを重視したチップセットであり、6GB RAMと128GBストレージとの組み合わせは中価格帯スマートフォンとしては標準的な構成となっている。加えて、最大2TBまで拡張可能なmicroSDカードスロットも備わっており、業務用データの保存や映像コンテンツの持ち運びにも柔軟に対応する。さらに、50MPの広角カメラと8MPの超広角カメラによるデュアル構成に加え、13MPのインカメラも搭載されており、業務記録からオンライン会議まで幅広く対応できる設計だ。

注目すべきは、本体側面に配置された2つの物理キー「トップキー」と「XCoverキー」である。これらはユーザーが任意のアプリや機能、たとえばバーコードスキャナやPush-to-Talkに割り当て可能で、現場作業や点検業務といった用途で直感的な操作を実現する。指紋認証、Dolby Atmos対応のステレオスピーカー、Wi-Fi 6E、NFCといった要素も備え、業務と日常使用の垣根を曖昧にする仕様が揃っている。使い手の環境に応じた柔軟な運用が想定されており、汎用性の高さが製品の魅力として際立っている。

Source:NotebookCheck