SamsungがGalaxy S24シリーズを対象に開始したAndroid 15およびOne UI 7のアップデートが、配信から数日で突如停止された。韓国国内の端末で「一部の状況下でロック解除ができなくなる」重大なバグが発見され、全世界での配信が見直された形だ。この問題は、有名リーカーUniverseIceによってSNSで明らかにされ、現時点では韓国以外での同様の事例報告は確認されていない。

Samsungからの公式発表はまだなく、配信再開の時期も未定。今後のアップデート予定端末やスケジュールにも影響を及ぼす可能性があり、待機期間がさらに延びる事態となる見込みだ。

Galaxy S24韓国版で発覚したロック解除不能バグの実態

SamsungはGalaxy S24シリーズ向けにAndroid 15およびOne UI 7の正式アップデートを開始したものの、韓国での配信直後に重大な不具合が発覚した。問題は、一部の端末において通常通りのロック解除が行えなくなるという致命的な動作不良で、Galaxyスマートフォンの基本的な操作性が損なわれる内容である。この障害は韓国国内のユーザーから報告が上がり、アップデートの停止措置は数日という短期間で全世界に波及した。

影響を受けたのはFold 6やFlip 6といった新型モデルを含む複数端末に及び、Samsungは配信を一時中止したものの、問題の詳細や再開の時期は現時点で公式に明かされていない。段階的な展開による早期発見と対処という意味では、配信設計の効力は一定の効果を見せた形となるが、それでもOSアップデートの信頼性を揺るがす事案であることに変わりはない。

ロック不能バグが与える心理的影響と今後の懸念

スマートフォンのロック解除が不可能になるという不具合は、ユーザー体験の根幹を揺るがす問題である。特に今回のようにOSのメジャーアップデート直後に発生した場合、期待を寄せていたユーザーにとっては失望も大きく、不具合に対する不信感を生む一因となりかねない。加えて、Android 15が導入された他の地域では類似の症状は確認されていないが、原因が特定されるまで安心とは言い切れない。

現時点でSamsungからの公式な声明がない中、アップデートを控えるユーザーの不安はしばらく続く可能性がある。さらに、今後予定されている他のモデルへの配信スケジュールにも影響が波及することが想定され、現行のアップデート方針全体の見直しが迫られる可能性も否めない。

OnePlus 13が見据えるAndroid 16との対比から見える開発姿勢の違い

SamsungがOne UI 7で足踏みを続ける一方で、他メーカーの動きにも注目が集まっている。たとえばOnePlus 13では、すでにAndroid 16ベースの開発ビルドが一部のテスターによって体験可能な状態にあり、次世代OSへの対応準備が順調に進められている。これと比較すると、Samsungの今回のアップデート停止はソフトウェア品質管理や事前検証の精度に課題があることを浮き彫りにする。

一方、OnePlusの迅速な対応が常に安定しているとは限らず、導入時期や対応機種の数といった観点ではSamsungの方が幅広いユーザー層に向けた展開が可能という強みも存在する。とはいえ、今回のような信頼性を揺るがす不具合は、その優位性を打ち消しかねない要因となり得るため、今後の対応スピードと品質保証体制の再構築が重要となる。

Source:nextpit