Oppoの最新フラッグシップ「Find X8 Ultra」が、Snapdragon 8 Eliteを搭載し各種ベンチマークで上位の成績を記録した。AnTuTu 10ではOnePlus 13やXiaomi 15 Ultraを凌ぎトップに立ち、Geekbench 6と3DMarkのテストではいずれも2位にランクイン。
Snapdragon 8 Eliteは3nmプロセス製造のOryon V2コア構成とAdreno 830 GPUを採用し、OppoはCPUで45%、GPUで40%の性能向上を謳う。さらに、高熱対策として導入されたグラファイトとベイパーチャンバーによる冷却設計が、高性能を持続させる鍵となっているとみられる。
Snapdragon 8 Eliteの構成と冷却設計が実現したベンチマーク上位の性能

Oppo Find X8 Ultraに搭載されたSnapdragon 8 Eliteは、3nmプロセスで製造される最新チップで、Oryon V2 PhoenixコアとAdreno 830 GPUを採用している。CPU構成は最大4.32GHzで動作する2つの高性能コアと、3.53GHz駆動の6つの中性能コアで構成され、GPUは768のシェーディングユニットと1536のシェーダーによって構成される。これにより、理論値で3379.2 GFLOPSの計算性能を持ち、ゲーミングや高負荷処理においても頭一つ抜けたパフォーマンスを実現する。
加えて、Oppoはこの性能を引き出すために、ベイパーチャンバーとグラファイト製の熱拡散構造を組み合わせた冷却システムを搭載しており、2000W/(m·K)という高い熱伝導率を誇る設計となっている。これらの技術的な仕組みが組み合わさることで、Find X8 UltraはベンチマークにおいてOnePlus 13やXiaomi 15 Ultraを上回るトップクラスのスコアを記録した。高負荷時の熱によるパフォーマンス低下を最小限に抑えるこの冷却構造が、ベンチマーク全体での高得点維持につながっていると考えられる。
ベンチマーク結果が示すFind X8 Ultraの実力と製品位置づけ
ベンチマークスコアの結果は、Find X8 Ultraの性能が単なる理論値に留まらず、実際の動作環境下でも安定して高水準であることを示している。Geekbench 6ではシングルコアおよびマルチコアの両方で2位に入り、AnTuTu 10ではトップを獲得した。また、3DMarkのWild Life ExtremeおよびSolar Bayテストにおいても2位という結果を残しており、複数の指標で継続的な高評価を受けている点が注目に値する。これらの結果から、Find X8 Ultraはハイエンド市場の中でも、単なるスペック競争ではなく、長時間にわたる安定した性能発揮に主眼を置いた端末設計がなされていることがうかがえる。
加えて、ベンチマークでの上位常連である他社のフラッグシップを抑えてのスコアは、OppoのSoCチューニングやサーマル設計への取り組みが確かな成果を上げている証拠とも言える。今後の発熱耐性やバッテリー消費に関する詳細レビューの内容次第では、Find X8 Ultraは現行Android端末の中で新たな基準を示す存在となる可能性がある。
Source:GSMArena