Xiaomiの次期フラッグシップ「Xiaomi 16」が、スマートフォンとしては前例のない7,000mAhの超大容量バッテリーを搭載する可能性が浮上している。リーカー「Smart Pikachu」がWeibo上で示唆した内容をPhoneArenaが報じており、実現すれば現行モデル「Xiaomi 15」の5,240mAhから約33%の増加となる。もし事実であれば、Xiaomi 16はAndroidにおけるバッテリー性能の新たな象徴となるかもしれない。
一方、Appleは依然として3,000〜4,000mAh台の容量にとどまり、最適化によって性能を補う姿勢を続けている。容量という明確な指標で見れば、Xiaomiとの開きはより鮮明になる。ただし、Xiaomiは北米市場に本格進出しておらず、Appleがこの流れに即座に反応する可能性は低い。それでもこの動きが、次世代iPhoneの設計思想に微かな変化を促すきっかけとなる可能性も否定できない。
Xiaomi 16に搭載が噂される7,000mAhバッテリーのインパクト

Xiaomi 16が7,000mAhの大容量バッテリーを採用するという情報が、リーカー「Smart Pikachu」によってWeibo上で示された。この投稿を報じたPhoneArenaによれば、現在のXiaomi 15の5,240mAhから一気に33%も増える計算となり、もし実現すれば同社のフラッグシップとしては前例のない領域に突入する。近年は6,000mAh前後のバッテリーを搭載するスマートフォンが出始めているが、それらの多くは重量級の耐衝撃モデルに限られており、Xiaomiが一般向けフラッグシップでこの数値を狙うこと自体が異例である。
これが事実であれば、Xiaomi 16はハードウェア設計における新たな節目となり、同社のバッテリー技術がいかに進化しているかを端的に示すことになる。容量だけでなく、筐体設計や発熱対策、充電速度とのバランスにも注目が集まるだろう。一方で、この数値が真実かどうかは現時点では不確かであり、翻訳のあいまいさや記述の解釈によって誤認の可能性もある。ただし、こうした噂が生まれる背景には、Xiaomiがバッテリー面で他社を突き放す動きを見せていることが関係しているとみられる。
Appleとのバッテリー差がもたらす戦略的圧力
AppleはiPhoneのバッテリー容量を公表せず、代わりに「ビデオ再生時間」などで持続性能をアピールしている。実際に分解で明らかになる容量は、iPhone 16で3,561mAh、iPhone 16 Plusでも4,674mAhとされ、Samsung Galaxy S25(4,000mAh)やPixel 9(4,700mAh)と比較しても見劣りする数値にとどまっている。近年のAndroid機が5,000mAhを標準とし、Xiaomiが6,000mAh超のラインを狙う中で、この差はより目に見える形で浮き彫りになっている。
もちろん、Appleが提供する電力効率の高いチップとiOSの最適化は、単純な容量比較では測れない強みを持つ。ただし、ハードの絶対性能を重視する市場においては、容量が少ないこと自体が一部の層にとって懸念材料になりかねない。Xiaomi 16のような機種が登場すれば、Appleにも無視できない外圧として働く可能性がある。米国市場にXiaomiが参入していない現状ではAppleの姿勢が急変するとは考えにくいが、中長期的にはバッテリー戦略にも新たな局面を迎える余地がある。
Source:TechRadar