Samsungが4月7日から展開を始めたOne UI 7アップデート後、一部のGalaxyユーザーからバッテリーアイコンがステータスバーに表示されなくなったとの報告が相次いでいる。この現象は主に、以前のOne UI 6.x環境下でGood LockのQuickStarモジュールを使用し、バッテリーアイコンを非表示に設定していた端末に限定して発生している。
アップデートによって設定がそのまま引き継がれたことで、アイコンが見えない状態になっているという。Samsung公式コミュニティではこの問題に対する簡単な解決策が共有されており、「QuickStar」内のインジケーター表示設定からアイコンを再表示できる。現在、他のバグ報告と合わせてアップデート配信自体も一時停止されており、再開時期は今後の案内を待つ形となる。
QuickStar設定の影響で引き継がれた非表示状態

One UI 7へのアップデート後、バッテリーアイコンが表示されなくなったという現象は、Good LockのQuickStarモジュールが引き金となっている。具体的には、One UI 6.xでQuickStarを使用してバッテリーアイコンを非表示にしていた場合、その設定がOne UI 7でも維持されたままとなり、アップデート後にアイコンが自動で再表示されることはない。このため、何らかの不具合や設定ミスと受け取られやすいが、実際にはユーザー自身の過去のカスタマイズが原因となっているのがポイントだ。Samsungはこの事象を既知のバグとして認識しており、公式コミュニティにて対処法を案内している。手順としては、Good LockアプリからQuickStarに入り、「インジケーターの表示」設定にてバッテリーアイコンの表示スイッチをオンにすれば即座に解決できる。技術的な修復作業や初期化は不要で、操作も数ステップと簡易的だ。
このように、表面的には「表示バグ」と思えるようなケースであっても、背景にはユーザーの設定が関与している場合があり、アップデート後の環境確認が重要となる。特にGood LockのようなシステムUIに深く関わるモジュールを活用していた端末では、OSアップデート後に再調整が必要な場面が出てくることがある。今後、One UIのアップデートに際しては、変更点だけでなく、過去設定の影響についても案内の強化が求められそうだ。
配信停止の背景とSamsungの対応姿勢
One UI 7は2025年4月7日よりSamsungによって段階的に配信が開始されたが、アップデート後に複数の不具合が報告された影響で、現在は展開が一時停止されている。その中の一つが今回のバッテリーアイコン消失問題であるが、これ以外にも詳細は不明ながら、安定性や動作に関連するバグが含まれている可能性が示唆されている。Samsungはこのような状況を受け、配信の一時停止を決定し、改善されたバージョンのリリーススケジュールを後日発表するとしている。これにより、未アップデートの端末にはOne UI 7が届かない状態が続いており、ユーザーは次の正式展開を待つ必要がある。
この判断からは、Samsungが品質管理を重視し、軽微な不具合でも迅速に対応する姿勢を示しているとも読み取れる。とはいえ、アップデートの途中停止は利便性に直結するため、ユーザーには多少の混乱が生じる点も否めない。特にバッテリーアイコンのように視認性に関わる部分が変化することで、端末の使用感に影響が出るケースもある。今後、Samsungがアップデート配信の事前案内や既知バグのリスト化をより丁寧に行うことで、トラブルの未然防止や混乱の軽減に繋がることが期待される。ユーザー側も新バージョンの導入前には、カスタマイズ履歴やモジュール設定の見直しが求められるだろう。
Source:Sammy Fans