Appleが2026年に発売を予定している折りたたみiPhoneには、Samsung製のOLEDディスプレイが採用される見通しとなった。Appleが長年参入を見送ってきた理由は、他社製ディスプレイが同社の厳格な品質基準を満たせなかったためであり、特に折りたたみ時の「折り目」問題が大きな障壁となっていた。だが今回、Samsungがヒンジ技術に強みを持つAmphenol社と協力し、基準を突破したことで、Appleは異例の“単独サプライヤー”契約に踏み切った。

新型iPhoneは展開時に7.76インチ、外部には5.49インチのディスプレイを備え、画面密度は428ppi、アスペクト比は13:9と高水準の仕様になるとされている。発売時期は2026年9月、価格帯は2,000〜2,500ドルとされ、iPhone史上最も高価なモデルになる可能性もある。

SamsungがAppleの要求水準を突破 ヒンジ技術と折り目の解決が鍵に

Appleが2026年に投入を計画している折りたたみiPhoneでは、ディスプレイの供給元としてSamsungが唯一選ばれた。その背景には、Samsungが画面の折り目を抑える技術的ブレイクスルーを果たしたことがある。特に、ヒンジ構造の改良においてAmphenol社との協業が成果を上げたとされており、これにより開閉時のスムーズな動きと画面表面の均一性が実現された。Appleが長年折りたたみ市場に参入しなかった理由は、まさにこの折り目の問題が解消されなかったからであり、Samsungの新技術がこの課題をクリアしたことは重要な転換点といえる。

通常、Appleは価格交渉力や供給安定性の観点から複数のサプライヤーを確保する傾向があるが、今回はSamsungのみとの契約という異例の判断に至っている。これは、SamsungがGalaxy Foldシリーズを通じて培ってきた折りたたみOLEDパネルのノウハウが、他社を圧倒するレベルに到達している証左でもある。他の候補であったLGやBOEは未だAppleの品質基準に届いておらず、今後も追随は容易ではないとみられる。

展開時はiPad mini級の7.76インチ 外部にも5.49インチディスプレイを搭載

リーク情報によると、折りたたみiPhoneは展開時に7.76インチの内部ディスプレイを備え、ほぼiPad miniと同等の画面サイズとなる見込みである。さらに5.49インチの外部ディスプレイも搭載され、閉じた状態でもスマートフォンとしての実用性が確保される仕様だ。内部・外部ともに高解像度が確保され、ピクセル密度は428ppi、アスペクト比は13:9とされており、動画視聴や電子書籍の閲覧にも十分耐えうる設計となっている。

この画面構成からは、Appleが従来のスマートフォンとタブレットの中間に位置する新しい使用スタイルを模索している様子がうかがえる。ポケットサイズで持ち運びやすく、かつ展開時には広い作業領域を提供するという二面性は、外出先でも快適なコンテンツ消費やマルチタスク利用を期待する層に刺さる可能性がある。ただし、Foldシリーズで見られるような重量や厚みが課題として浮上する可能性も否定できず、設計面でのバランスが注目される。

価格は2,000ドル超の見込み Apple史上最高額モデルとなる可能性も

折りたたみiPhoneの価格は2,000ドルから2,500ドルに設定されるとみられており、Appleのスマートフォンとしては過去最高水準となる可能性がある。この価格帯は、Galaxy Z Foldシリーズの上位モデルや、プレミアムラップトップに並ぶ水準であり、一般層ではなく高い技術体験に価値を見出す層をターゲットとしていることが明白である。ディスプレイだけでなく、筐体構造、ヒンジ、内部構成、冷却性能など、すべてがハイエンド仕様になると推測される。

この価格に対する反応は分かれる可能性がある。iPhoneのブランドに魅力を感じ、最新技術をいち早く体験したい層にとっては歓迎されるだろうが、価格対性能比や実用性を重視する層には慎重な判断を促すかもしれない。加えて、折りたたみという形状自体が日常の使い勝手にどう影響するか、耐久性やバッテリー持続時間などの要素も評価の分かれ目になりそうだ。購入時期や販売戦略によっては、iPhone 18シリーズとの価格・機能差の整理も求められる。

Source:KnowTechie