iOS 18.4ベータ版をインストールしたiPhone 16 Pro Maxにて、縦向き使用中にもかかわらずキーボードが横向き表示されるバグが報告されている。この現象はReddit上で初めて指摘され、MacObserverでも再現が確認された。Siriの起動をきっかけに発生するケースが多く、視覚的なちらつきやUI全体の動作不良もあわせて確認されている。
一部ではキーボードが画面上部に反転して現れるなど、単なる入力支障にとどまらず、アニメーションの不具合や表示異常などシステム全体への影響が指摘されている。Appleからの公式コメントはなく、ユーザーの間では、安定性よりも新機能を優先するアップデート方針への懸念が広がりつつある。
現時点で修正予定は明かされていないが、正式リリースまでの残り期間で、Appleが従来の完成度と信頼性を取り戻せるかが注目される。
iOS 18.4で確認されたキーボードの横回転バグがもたらす混乱

iPhone 16 Pro MaxにおいてiOS 18.4のベータビルドを導入した一部ユーザーから、縦画面での使用中にもかかわらずキーボードが突如として横向きに回転するという異常な挙動が報告されている。この問題は主にReddit上で注目され始め、The Mac Observerでも独自に再現が確認されている。特にSiriを起動したタイミングで発生しやすく、画面表示のちらつきや視覚的な不安定さもあわせて確認されており、単なる入力上の不便という範疇を超えたシステム的な問題として捉えられている。
このバグに直面した一部ユーザーは、キーボードが横に引き伸ばされて操作不能となり、回避には端末の再起動や手動による画面回転が必要であると述べている。また、表示位置そのものが画面上部にズレたり、完全に消失するケースもあり、実用性を大きく損なう状況が発生している。このような症状は、入力処理とUI制御の同期に破綻がある可能性を示唆しており、開発段階での描画処理の不具合、またはアニメーション制御のバグが影響しているとみられる。
UIの完成度を巡る不満と安定性への期待
報告されているキーボード回転バグは氷山の一角に過ぎないという見方もある。実際、同時に報告された症状には、Siriアニメーションのガタつき、ダークモードとライトモードの自動切り替え、アプリアイコンの描画不良などがあり、全体的にUIコンポーネントの挙動が不安定であるとの声が複数寄せられている。とりわけ長年iPhoneを使ってきたユーザーの間では、以前のiOSバージョンに見られた完成度や安定性が失われつつあるとの指摘が少なくない。
このような状態に対し、Appleが新機能追加に注力するあまり、基礎的なユーザー体験の部分での品質管理を後回しにしているのではないかという懸念も上がっている。UIの細部にまで目が行き届いていた従来の設計思想が変化しているようにも映り、たとえば「アプリを閉じてもフォルダが閉じない」といった小さな違和感の蓄積が、OS全体の“未完成感”につながっている。正式リリース前の調整がどこまで進むのかは不透明であり、今後のアップデートで信頼性をどう取り戻していくのかに注目が集まっている。
Source:The Mac Observer