Huawei Mate 80シリーズの正式発表時期が、当初予想されていた9月から2025年第4四半期末に延期される可能性が浮上している。これは例年9月に登場するiPhoneとの正面衝突を避ける意図と見られ、近年続いてきた両社のタイミング重視の競争に変化が出るかもしれない。リークによればMate 80では2.5Dのフラットディスプレイが採用され、視覚面でもこれまでとは異なるアプローチが検討されている模様。
また、Mate 80の一部モデルには6.3~6.8インチの極狭ベゼル設計が導入される可能性があり、視覚的な没入感にも注目が集まる。なお、HuaweiはPura 80シリーズの発表も6月に控えており、ラインナップ全体の展開にも影響が及ぶことが予想される。
Mate 80は第4四半期に登場か iPhone 17との発表タイミング調整の背景

Huawei Mate 80シリーズの発表が2025年第4四半期末にずれ込む可能性が報じられている。このタイミングは、例年9月に開催されるAppleのiPhoneイベントとの競合を避ける目的と捉えられており、これまでのMateシリーズがiPhoneシリーズと同時期に発表されてきた流れとは一線を画している。2022年のMate 50とiPhone 14、2023年のMate XTとiPhone 16など、HuaweiはこれまでAppleとの“発表日バトル”を繰り広げてきたが、今回はその構図に変化が見られる可能性がある。Huaweiは今後、フラッグシップをあえてずらすことで、iPhoneとの比較ではなく、独自の価値を際立たせる戦略へとシフトしつつあるのかもしれない。
今回のMate 80の発表タイミング変更は、昨年のMate XTのトライフォールドモデルがiPhone 16と異なるタイミングで発表された前例とも一致する。もし第4四半期後半の発表となれば、Appleイベントの話題が一段落した後にHuaweiの存在感がより際立つ構図となるだろう。この調整によって、製品自体の魅力だけでなく、発表時の話題性や市場への浸透度にも影響が出る可能性がある。
Mate 80は全モデルにフラットスクリーン採用か 2.5Dパネルの新たな潮流
リーク情報によれば、HuaweiはMate 80シリーズの全モデルに2.5Dフラットスクリーンを導入する方向でテストを進めているという。これまでMateシリーズといえば、視覚的なインパクトと操作性を両立したカーブディスプレイが象徴的だったが、今回の設計変更はパンチホールの見た目やデバイスの全体的な印象にも影響を与えると見られている。さらに、Pura 90シリーズや中位・エントリーモデルでもフラットパネル採用が検討されており、Huawei全体でディスプレイ戦略の見直しが進行中の可能性がある。
この変化は、近年増加するフィルム保護やケース装着のしやすさを重視するニーズ、そして製造効率やコスト管理の観点からも合理的な流れと捉えられる。とはいえ、視覚的な没入感を重視してきた一部のユーザーにとっては、カーブディスプレイの廃止が没個性と映る懸念もある。Huaweiはその分、ベゼルの狭さやサイズバリエーション(6.3/6.5/6.7/6.8インチ)といった新たな差別化ポイントに力を入れてくる可能性があり、Mate 80は視覚体験の再構築という面でも注目すべき一台となるかもしれない。
Source:Huawei Central