Googleの新型スマートフォンPixel 9aで、フロントカメラのプレビュー画面が明滅するという報告が相次いでいる。撮影時には問題がないものの、カメラプレビュー中に明るさが激しく変化し、構図確認に支障が出る事例が多く見られる。特に露出設定が不安定な状況で発生し、暗所では黒が不自然に明るく表示されることもある。
この不具合は、最近のソフトウェアアップデートが引き金となっている可能性があり、現時点での有効な対処法はそのアップデートをアンインストールすること。実際、Redditなどでも同様のケースが複数報告されており、再現性も高いとされる。今後のアップデートでの修正が望まれる中、購入直後のユーザーにとっては早期の対応が求められる。
Pixel 9aのセルフィーカメラに発生する「ちらつき」の実態とその原因

Pixel 9aのセルフィーカメラで発生している「ちらつき」は、プレビュー画面の明るさが一定せず頻繁に変動する現象であり、特に暗所において顕著に確認されている。画面上では黒が突然明るくなるなど、カメラの露出設定が安定せず視覚的に不快な挙動が見られるが、実際に撮影された写真にはこの影響は反映されず、仕上がり自体は正常である。Reddit上では、TheRealFrantikやNebulaRunner_といった複数のユーザーからも同様の症状が報告されており、特定の個体に限定された問題ではないことがわかる。
この現象の発生は、Pixel 9a発売後に配信されたソフトウェアアップデートが関与していると見られており、問題が起きるのはあくまでアップデート適用後の状態に限られている。Android Authorityによれば、最も効果的な回避策は、該当アップデートをアンインストールすることで、元の安定したプレビュー挙動に戻すことができるという。動画撮影時には発生しない点や、構図確認時のみの問題という点も、現象の性質を示している。
低価格モデルに求められる安定性とソフトウェア品質のバランス
Pixel 9aは、Pixelシリーズの中でも価格を抑えたミッドレンジモデルとして投入されており、カメラ性能やデザインなどで上位機種と似た体験ができることが評価されている。ただし、こうした予算重視モデルにおいても、基本的な動作の安定性は軽視できない要素であり、今回のようにカメラプレビューに関する不具合が表面化すると、利用体験全体への印象にも影響を及ぼすことになる。特にカメラ機能に期待して購入する層にとって、撮影前の構図確認でストレスを感じることは大きなマイナスとなる。
今回の不具合がソフトウェアアップデートに起因する可能性が高い点を踏まえると、Googleが継続的な品質保証やアップデート後の検証体制をどのように整備しているかも問われることになる。とはいえ、現時点で既に回避策が提示されており、撮影結果自体に影響が出ないことはある種の救いでもある。こうした現象が発生した際に、すぐに情報共有と対処が行われる体制こそ、今後のスマートフォン体験において重視される部分となる。
Source:Android Authority