OnePlusが公式に発表したティザー動画によって、次期コンパクトフラッグシップ「OnePlus 13T」の外観と一部仕様が明らかになった。注目すべきは、Snapdragon 8 Eliteと16GB RAMを搭載し、Geekbench 6.4でシングルコア3,033、マルチコア9,324というベンチマークスコアを記録した点だ。これはOppo Find N5やXiaomi Poco F7 Ultraを上回る数値であり、性能面での優位性を示唆している。

ただし、同じチップを採用するOnePlus 13と比較するとスコアはわずかに劣っており、設計や放熱構造による調整の可能性がある。動画内では新設計のショートカットボタンやリーク映像と一致する本体回転シーンも含まれ、製品デザインにも関心が集まっている。正式発表は4月24日とされており、さらなる情報開示が期待される。

Snapdragon 8 Elite搭載と16GB RAMによる性能の輪郭

OnePlus 13Tに搭載されるSnapdragon 8 Eliteは、プライムコア4.3GHz、パフォーマンスコア3.5GHzという高クロック構成が特徴で、処理能力における理論的優位性を示している。加えて、16GBの大容量RAMを組み合わせることで、アプリの同時実行や負荷の高い作業にも安定した応答性が期待できる構成となっている。実際、Geekbench 6.4における平均スコアはシングルコア3,033、マルチコア9,324とされており、Oppo Find N5やXiaomi Poco F7 Ultraといった競合機種を上回る数値を記録した点は注目に値する。

一方で、同じチップセットを採用するOnePlus 13のスコア(3,087/9,369)にはわずかに及ばないことも確認されており、放熱性能や設計上の最適化に差がある可能性も否定できない。これは、13Tがあえてコンパクト設計を優先したことによるトレードオフとも捉えられる。高性能ながらもピーク性能を抑えることで、熱や電力管理を重視する設計思想が読み取れる結果となっている。

ティザー動画から読み解くデザインとUI体験への布石

Weiboで公開された43秒の公式ティザー動画では、OnePlus 13Tの全体的なデザインが回転する演出とともに紹介されている。その映像は中国SNS上で拡散されたリーク動画と一致しており、デザイン情報の正確性を補強する内容となっている。特に注目されるのは、本体側面に一瞬だけ映る新しいショートカットボタンの存在で、その配置はiPhone 16のアクションボタンと同様の位置であることから、カスタマイズ可能な物理入力インターフェースが実装される可能性がある。

動画全体としては端末の「コンパクトさ」が強調されており、片手操作やポケットでの携帯性といった物理的な取り回しやすさを重視する設計であることがうかがえる。高性能チップと大容量メモリをこのサイズに収めている点からも、冷却設計や内部構造の最適化に独自の工夫が施されている可能性がある。ただし、動画ではスペック以外の詳細についてはほとんど明かされておらず、UIや操作体験に関する情報は今後の正式発表での注目点となる。

Source:NotebookCheck