OnePlusが4月24日に中国で発売する「OnePlus 13T」は、従来のOnePlus 13と同等のハイエンド性能を維持しながら、よりコンパクトで洗練されたデザインに刷新された新モデルである。6.3インチの画面や整理されたデュアルカメラ構成により、iPhone 16やGalaxy S25 Edgeを思わせるモダンな印象を演出。一方、Snapdragon 8 Elite、最大16GBのRAM、推定6,000mAhバッテリーといった仕様は、性能面でも一切の妥協を見せない。

AnTuTuでは300万点超のスコアを記録しており、コンパクトモデルながらもVivoやPixelの最新モデルを凌駕する実力を持つ。ただし現時点では中国市場限定での展開であり、グローバル発売がいつになるかが注目される。

新デザインとコンパクト化で差別化を図るOnePlus 13Tの存在意義

OnePlus 13Tは、上位機種OnePlus 13と同等のスペックを維持しつつ、外観とサイズ感を大胆に見直したことで、シリーズ内に明確な違いを打ち出した。6.8インチのディスプレイを持つOnePlus 13に対し、13Tは6.3インチとコンパクトになり、持ちやすさや扱いやすさを重視した形状となっている。また、背面のカメラモジュールも13の大型な円形から、iPhone 16やGalaxy S25 Edgeを彷彿とさせる長方形レイアウトに変更され、トレンドを意識した設計がうかがえる。

この変化は、単なる派生モデルではなく、ユーザーが選択肢として明確に区別できる意図を持っていると考えられる。特に大型化が進むフラッグシップスマートフォンの中で、小型モデルにハイエンド性能を求める層に向けた提案として13Tは機能している。OnePlusが13と13Tでデザイン言語をあえて分けた点は、見た目へのこだわりが購入動機に直結する現代市場において理にかなっている。性能だけでなく、デザインを含めた体験全体で選ばれる製品を目指した動きといえる。

Snapdragon 8 EliteとAnTuTuスコアが物語る「妥協なき小型」

OnePlus 13Tは、Snapdragon 8 Elite、最大16GBのRAM、推定6,000mAhの大容量バッテリーを搭載することで、見た目のサイズに反したハイパフォーマンスを実現している。注目すべきはAnTuTuベンチマークにおいて300万点超を記録した点で、これはVivo X200 ProやPixel 9を上回るスコアであり、Galaxy S25といった競合コンパクトモデルと真っ向から張り合う水準に達している。

このスペックの組み合わせは、一般的にパフォーマンスよりも省電力や発熱抑制を重視されがちな小型モデルにおいて、異例とも言える構成である。単に「小さな上位機種」ではなく、「性能を削らないもう一つのフラッグシップ」として位置付けられていることが明確だ。端末の取り回しやすさと、処理能力の両立を求めるユーザーにとって、13Tは稀有な選択肢となりうる。ただし、冷却性能や持続的な負荷に対する耐性には今後の実機評価が求められるため、スペック値だけで過度に期待するのは時期尚早といえる。

Source:PhoneArena