Xiaomiが配信したHyperConnectアプリの最新アップデート「バージョン17.00.01」から、Android 16をベースとした次期独自OS「HyperOS 3」の開発が進行中である可能性が浮上した。HyperOSは従来のMIUIに代わる新たなソフトウェアブランドで、バージョンごとにアプリのコードが一致する傾向があることから、今回の更新はMIUI 17に相当するHyperOS 3を示唆するものとみられる。
さらに今年10月には、Android 16を搭載するフラッグシップモデルと、Android 15をベースにした既存機向けスキンの2パターンでHyperOS 3が登場する可能性もある。Xiaomiの過去のソフトウェア展開スケジュールと照らし合わせても、このタイミングは十分に現実的と考えられる。
HyperConnectのバージョン17が示す進化の兆し

XiaomiがリリースしたHyperConnectアプリの最新版「17.00.01」は、単なる安定性向上にとどまらず、HyperOS 3の登場を示唆する重要な証拠とみなされている。過去のバージョン管理の流れをたどると、HyperOS 1はアプリのV15、HyperOS 2はV16に対応していた実績があり、この規則性を踏まえれば、V17という番号が次期バージョンに対応している可能性は極めて高い。HyperOSはMIUIの系譜を引き継ぎながらも名称を刷新し、新たなユーザー体験の提供を目指すブランドであることから、この種のバージョン連動は自然な流れといえる。
アップデート内容には「信頼性の向上」「安定性の強化」など一般的な改善が含まれるが、裏側で次期OS対応の準備が進められていると捉える見方もある。公式発表がない現時点で断定はできないが、HyperConnectがXiaomi端末同士の接続性に関わる重要アプリであることを踏まえると、この変化はHyperOS 3の実装準備の一環である可能性がある。
HyperOS 3は2系統展開へ Android 16ベースの進化と残る足並み
XiaomiTimeが報じた内容によれば、HyperOS 3は今年10月にも正式発表される見込みであり、搭載OSにはAndroid 16ベースとAndroid 15ベースの2種類が存在するとされている。これにより、フラッグシップモデルでは最新のAndroid 16が用いられ、一方で既存モデルや中価格帯の端末には互換性を考慮してAndroid 15ベースのスキンが適用される展開となるようだ。この柔軟な運用は、機種ごとの性能差やアップデート対応力の違いを吸収する狙いがあると考えられる。
Android 16への移行は、新しいセキュリティ機能やパフォーマンス最適化を取り込むことが期待されているが、一部端末が旧バージョンにとどまるという構成には賛否が分かれる可能性もある。ただ、従来からのMIUIと同様に、端末に応じた最適化を重視するXiaomiの姿勢は継続されているように見える。リリース時期がこれまでの大型アップデートと一致している点も踏まえると、HyperOS 3は大規模な刷新ではなく、進化を積み重ねる設計思想が反映されたアップデートとなる可能性が高い。
Source:Huawei Central