Appleは2025年秋の発売が見込まれるiPhone 17 Proシリーズにおいて、これまで物議を醸していた背面カメラデザインを刷新する可能性が高い。最新のレンダリング画像では、従来のツートンカラーが排除され、カメラバーと背面パネルが統一された単色仕上げとなっている。

BloombergのMark Gurman氏もこれを裏付ける形で、カメラ部含めた背面全体が一体感のある色調になると報じている。A19 Proチップには、TSMCの3nm世代N3Pプロセスが採用される見通しで、2nmプロセスの導入はiPhone 18まで持ち越される見込みだ。

物理的な外観と性能の両面において変化が加わることで、従来モデルに対する視覚的・技術的な批判がどこまで払拭されるかが注目される。

統一デザインによる背面の刷新とカメラ構造の変化

iPhone 17 Proの最新レンダリングでは、従来のツートン仕様が排され、背面全体が単色で統一された。かつてはカメラバーが黒、筐体がシルバーといった配色が用いられたが、視覚的な違和感を訴える声が相次いでいた。Mark Gurman氏によれば、新たな設計では背面とカメラ部分の色味が統一されるという。

これにより、iPhone 17 Proの外観は一体感と高級感を高める方向に舵が切られる見通しだ。また、カメラ構造そのものには従来の三角配置が継続されるものの、水平型のカメラバーが新たに導入されている。バーの右側にはLEDフラッシュ、さらにその下にLiDARスキャナーが配置され、AR機能や深度認識能力の精度向上が期待される。

ただし、これらの変更が最終製品にそのまま反映されるかは依然不透明であり、正式発表までの動向を見極める必要がある。

A19 ProチップとN3Pプロセス採用の背景とその含意

iPhone 17 Proおよび17 Pro Maxには、TSMCの第3世代3nmプロセス「N3P」によって製造されたA19 Proチップが搭載される予定である。かつてはより先進的な2nmプロセスの採用も取り沙汰されていたが、ウェハーコストの高騰や量産の難易度などの制約から、2nmの実装はiPhone 18シリーズへと先送りされる判断が下された。

この判断により、2025年時点ではA19 ProがAppleの最先端SoCとなる。3nmプロセスの熟成によって電力効率や性能向上が見込まれる一方で、2nmの見送りは競合他社に先行を許すリスクを含む。Appleがあえて2nmの投入を遅らせた背景には、製造歩留まりやコストといった現実的な経営判断があると考えられる。

ただし、この判断が短期的な性能競争にどう影響するかについては、今後の実機評価に委ねられる部分が多い。現段階では、N3Pの成熟度を武器に、安定した性能供給を優先した構図と読み取れる。

Source:PhoneArena