Appleが2026年末から2027年初頭に投入を検討しているとされる折りたたみ式iPhoneに関し、複数のリーカーが共通する画面仕様を伝えており、開発の進展を示す兆候として注目されている。7.76インチの内側ディスプレイは2,713×1,920ピクセル、428PPI、外側は5.49インチの2,088×1,422ピクセルとされ、両面に異なるカメラ構成が組み込まれるとの情報が一致している。
画面下カメラやパンチホール設計など具体的な設計案が出揃い、Samsung Displayの採用や価格が2,100〜2,300ドルといった予測も加わり、Appleの折りたたみ戦略が高価格帯を狙う構図が浮かび上がってきた。ただし、発信者の信頼性にはばらつきがあり、情報源の明示もない中で、現時点での確度は限定的である。
重複するリーク情報が示すiPhone Foldの画面構成と技術仕様

Appleの折りたたみiPhoneに関する詳細が、複数の情報提供者によって一致した形で示されつつある。韓国のyeux1122がNaverで伝えたところによると、内側には7.76インチの折りたたみ式ディスプレイが採用され、解像度は2,713×1,920ピクセル、ピクセル密度は428PPIとされる。
また、外側には5.49インチで2,088×1,422ピクセルのスクリーンが搭載されるとされ、画面構成の全体像が明らかになりつつある。注目すべきはカメラ設計の差異である。内側のディスプレイには画面下カメラを採用する案が浮上しており、外側にはパンチホール式カメラが実装される可能性が取り沙汰されている。
この技術的アプローチは、折りたたみ時と展開時で異なるユーザー体験を意図していることを示唆する。さらに、Digital Chat Stationが4月14日にWeibo上で公表したスペックがyeux1122の主張と一致しており、情報源が共有または近接している可能性が高い。こうした技術仕様の一致は、単なる憶測の域を超え、一定の方向性が固まりつつある印象を与える。
高価格帯とサムスン採用が示唆するAppleの折りたたみ戦略の方向性
折りたたみiPhoneのディスプレイ供給先として、AppleはSamsung Displayを採用する方針を固めたとされる。長年パートナー関係にあったLG Displayではなく、折りたたみディスプレイの量産実績を持つサムスンを起用した決定は、製品の品質と信頼性を重視した判断と見られる。これは同時に、Appleがこの新形態の端末を中核製品の一部として捉えていることの表れとも受け取れる。
また、Instant Digitalによれば、本モデルの価格は2,100ドルから2,300ドルに設定される見通しであり、これは既存のiPhoneシリーズと比較しても群を抜く高価格帯である。この価格帯の設定は、Appleがこのデバイスを試験的な製品ではなく、超高級ラインとして明確に位置づけていることを示唆する。
現時点で仕様や発売時期が確定していない中でも、価格戦略と供給体制の動きは、Appleが折りたたみスマートフォン市場において短期的な収益ではなく、長期的なブランド価値の向上を視野に入れている可能性をうかがわせる。こうした姿勢は、他社との差別化を強調しつつ、新たなユーザー層へのアプローチを意図していると見られる。
Source:The Mac Observer