Samsungは、One UI 7でBluetoothアイコンがステータスバーに常時表示されなくなった理由について「意図的な仕様変更」であると説明した。接続中のデバイスがある場合のみアイコンが表示され、Bluetoothがオンであっても未接続時は表示されない。この変更によりインターフェースの簡素化が図られているが、従来の仕様に慣れたユーザーからは「オンかどうかが分からない」との不満も出ている。再変更の可能性は未定であるが、フィードバック次第では方針の見直しも考えられる。
ステータスバーから姿を消したBluetoothアイコンの背景

One UI 7でBluetoothアイコンが常時表示されなくなったのは、Samsungによる明確な仕様変更によるものである。これまではBluetoothのオン・オフに関係なく、ステータスバーに常時表示されていたが、今回のアップデートからは「接続されている場合にのみ」表示される仕様へと変更された。Samsungはこの決定について「意図された動作」であり、「情報の整理」を目的としていると説明している。
この新仕様では、Bluetoothがオンであっても未接続状態ではアイコンは表示されず、視覚的な確認ができなくなる。そのため、一部のユーザーからは「Bluetoothがオンなのかどうか分からず困る」といった戸惑いや不満の声があがっている。特に、イヤホンやスマートウォッチなどを日常的に接続していないユーザーにとっては、Bluetoothの状態をひと目で確認できる従来の仕様の方が便利だったと感じているようだ。
Samsungが強調するのは、ステータスバーの情報を過密にしないこと。機能の視認性と情報の取捨選択のバランスを重視する姿勢は一定の合理性があるが、ユーザーごとの利用スタイルに対して柔軟性を持たせる余地があってもよかっただろう。
UIの簡素化と引き換えに失われた利便性
SamsungがBluetoothアイコンの非表示化に踏み切った理由として、「すっきりしたユーザーインターフェースの実現」が挙げられている。ステータスバーに表示されるアイコン数を減らすことで、必要な情報に集中しやすくなるという設計思想は、ミニマリズムを意識した近年のUIトレンドに沿っているとも言える。
しかし、Bluetooth機能は日常的に利用する場面が多く、オン・オフ状態の可視化が求められる代表的な項目でもある。特に、バッテリー節約やセキュリティ意識の高いユーザーにとっては、Bluetoothが無意識のうちに有効になっていることが好ましくない場合もある。こうしたニーズを踏まえると、簡素化によって逆に利便性が損なわれたという印象を抱くユーザーも少なくない。
今回の仕様変更はすべてのユーザーに最適化されたものではない可能性がある。表示・非表示を選択できるオプションを残しておけば、シンプルなUIを求める層と機能性重視の層の両方に対応できたはずであり、今後のフィードバックの蓄積と改善の方向性が注目される。
Source:Sammy Fans