OnePlusが4月24日の発表に先駆け、Weibo上で新型端末OnePlus 13Tの全貌を披露した。今回のモデルはブラック、シルバー、ピンクの3色展開が予定されており、筐体は親指と人差し指で包み込めるほど小型で軽量とされる。Snapdragon 8 Eliteや50MPのデュアルカメラ、6.31インチの1.5K OLEDディスプレイを搭載し、性能面でも妥協はない。

日常生活における使いやすさを前面に押し出したプロモーションでは、片手操作を強調する動画や画像が複数公開され、従来のTシリーズとは一線を画す戦略が見える。注目はアラートスライダー廃止とカスタム可能なショートカットボタンの導入で、これまでのOnePlusのユーザー体験にも変化が訪れる可能性がある。

丸みを帯びた新デザインと3色展開が印象づけるOnePlus 13Tの存在感

OnePlusが公開した13Tのティーザー画像では、丸みを帯びたボディと新設計のスクワイア型カメラモジュールが目を引く。背面には2つの50MPレンズとLEDフラッシュが搭載され、視覚的にも技術的にも洗練された印象を与える。仕上げはマット調と見られ、「クラウドインクブラック」「モーニングミストグレー」「ハートビートピンク」という3つのカラーバリエーションが想定されており、デザイン性を重視する層にもアプローチしている。

また、同社が投稿した写真では、親指と人差し指で軽く挟めるほどの小型筐体を強調しており、「OK」サインのように手に馴染むフォルムが特徴となっている。この演出は、これまでの大型端末路線からの意識的な転換を示していると考えられる。小型フラッグシップとしてのポジション確立を狙った製品であることは明白だが、実際の手触りや操作感にどれほど差別化の価値があるかは、今後の実機体験に委ねられるだろう。

アラートスライダー廃止とショートカットキーの導入が意味する操作性の再設計

OnePlus 13Tでは、これまでのTシリーズでは見られなかったUI要素の変化が確認されている。特に注目すべきは、OnePlusの象徴とも言えるアラートスライダーが今回廃止された可能性がある点である。端末側面には従来の音量・電源ボタンに加えて、新たにショートカットキーとみられるボタンが配置されており、これは機能のカスタマイズ性を重視した新設計とも読み取れる。

この構成変更により、片手操作を前提とした使い勝手に新たな可能性が広がる一方、アラートスライダーに親しんできた既存ユーザーにとっては違和感や操作性の低下を感じる場面も想定される。OnePlusがこの仕様変更に踏み切った背景には、機能の柔軟性と今後のAI連携を見据えたUI再設計の意図があるのかもしれない。とはいえ、このショートカットキーがどの程度実用的で自由度の高いカスタマイズを提供できるのかが、受け入れの成否を分けるだろう。

Snapdragon 8 Eliteと6200mAhバッテリーが支える性能と持続力の両立

性能面において、OnePlus 13Tは小型端末でありながらフラッグシップクラスの構成を備えている。SoCにはSnapdragon 8 Eliteが採用されるとされ、リフレッシュレート120Hzの6.31インチOLEDディスプレイとあわせて、操作の快適さを強く意識したスペック構成である。カメラは50MPの標準レンズと望遠レンズを搭載し、2倍光学ズームに対応することで撮影の自由度も高い。

さらに注目すべきは、6200mAhという大容量バッテリーである。これは小型筐体には異例とも言えるスペックで、80Wの急速充電対応も含めて、長時間使用と短時間充電の両立を実現する狙いがあると見られる。ただし、バッテリー容量と実際の稼働時間には使用環境やチューニングの影響も大きく、単純な数値だけで判断するのは早計である。とはいえこの構成は、モバイルでの連続作業や撮影が多い層にとって、選択肢としての魅力を十分に備えている。

Source:Android Central