OnePlusは、2025年4月24日に開催予定の発表イベントで、新型スマートフォン「OnePlus 13T」とともに、150W SUPERVOOC急速充電に対応した20,000mAhパワーバンクを同時に発表すると明らかにした。搭載されるUSB-AとUSB-Cポートに加え、内蔵型のUSB-Cケーブルにより最大3台同時充電が可能で、ノートPCやドローンにも対応するという。

高出力の100W PD規格にも準拠しており、スマートフォン用途を超えて多目的に使える点が注目される。また、安全機能や航空機持ち込み対応も示唆されており、携帯性と汎用性を両立した設計になっていることがうかがえる。

ノートPCも視野に入れた100W PD対応の高出力設計

OnePlusが新たに発表を予定している「SUPERVOOC 150W 20,000mAh パワーバンク」は、スマートフォンにとどまらない充電対応力が特徴である。最大出力は150W、さらに100WのPower Delivery(PD)にも準拠し、USB-C経由でノートパソコンやドローンといった高電力機器への給電も可能とされている。USB-AとUSB-Cポートに加えて内蔵型USB-Cケーブルを備えることで、最大3台のデバイスを同時に効率よく充電できる構成となっている。

これは、日常使いはもちろん出張や旅行、外出先でのワークスタイルにも適応する充電ソリューションといえる。従来の10,000mAh~15,000mAhクラスのパワーバンクでは対応しきれなかった用途が、より現実的な選択肢となるだろう。また、OnePlusが提供するSUPERVOOC技術は急速充電時の発熱制御にも定評があり、安全面における信頼性にも一定の期待が寄せられている。

充電スピードと対応機器の幅を両立した仕様は、単なるスマートフォンアクセサリの域を超えた活用シーンを生み出す可能性がある。モバイルワーカーや高出力デバイスのユーザーにとって、有力な選択肢のひとつとなりそうだ。

容量と利便性のバランスを突き詰めた設計思想

20,000mAhという大容量バッテリーを搭載しながらも、USB-A、USB-C、内蔵ケーブルという3系統の出力手段を提供する点は、利便性を重視する設計思想が色濃く表れている。単に容量が多いだけでなく、持ち運びの際にケーブル忘れなどによる充電不能リスクを回避できるという実用性が評価されるポイントとなる。

この構成は特に、タブレットやスマートウォッチなど異なる給電方式を必要とするガジェットを複数所有するユーザーには有効であると考えられる。また、出力ポートの選択肢が豊富であることは、同時充電時の干渉を防ぐ上でもメリットがある。現代の充電ニーズは単一機器の高速充電から、複数機器の効率的運用へと進化しており、そのトレンドを捉えたプロダクトであることがうかがえる。

加えて、国際航空輸送基準への対応も予告されており、海外渡航時の持ち運びにも配慮された設計とみられる。大容量と安全性、さらに多用途性を兼ね備えたパワーバンクとして、単なるスペック重視型ではない製品づくりが読み取れる内容となっている。

Source:Gizmochina