OnePlusの新型スマートフォン「Nord CE 5」のレンダリング画像が公開され、外観や仕様の一部が明らかとなった。デザイン面ではiPhone 16に似た縦型のデュアルカメラ配置が特徴的で、フラットなフレームや背面デザインにより洗練された印象を与える。

搭載チップにはDimensity 8350が採用される見込みで、前モデルCE 4からの性能向上が期待されている。特に注目されるのは7,100mAhという大容量バッテリーと80W急速充電対応というスペックで、同価格帯のスマートフォンと比較して明確な差別化要素となりそうだ。

デザイン刷新で存在感を放つNord CE 5の筐体構造とカメラ配置

OnePlus Nord CE 5は、前モデルのCE 4と比較して大きなデザイン的進化を遂げている。新たなレンダリング画像からは、フラットなフレームと背面パネルを採用し、従来の丸みを帯びたエッジデザインを排除したことが確認できる。これにより、全体のシルエットはよりモダンでエッジの効いた印象となっており、視覚的にも洗練されたスマートフォンとして映る。また、背面は中央にOnePlusロゴのみを配したシンプルな構成で、余計な装飾を排したミニマルな美しさが強調されている。

カメラユニットのデザインも注目に値する。2眼構成のカメラは楕円形のアイランド内に縦に並べられ、まるでiPhone 16のレイアウトを思わせる仕上がりだ。これは従来のOnePlusデバイスが持っていた個性を保ちつつも、他ブランドの人気デザインを適度に取り入れた形であり、2025年のスマートフォンデザインにおける共通トレンドに調和しているといえる。一方で、13Tとは異なりスクワークル型のフレームではなく、より簡潔な配置で差別化を図っているようだ。

このような外観の刷新は、スペック競争とは異なる形で製品に付加価値を持たせる要素として重要である。見た目に新鮮味があることは、価格以上の印象をユーザーに与えるきっかけとなり、第一印象での購入意欲にも直結する。今回のデザインは、性能と価格のバランスだけでは測れない、所有欲を刺激する要素として機能する可能性がある。

圧倒的なバッテリー容量と新チップ搭載が描く実用性の進化

Nord CE 5の最大の注目点は、7,100mAhという大容量バッテリーの搭載である。これは近年のスマートフォンの中でも群を抜いた数値であり、同価格帯に位置するGalaxy A36 5GやNothing Phone (2a)の5,000mAhと比較しても一線を画している。このクラスの製品において、2日を超える使用を前提としたバッテリー設計は極めて珍しく、日常的な使い勝手において大きな安心感を与える要素となる。また、80Wの急速充電にも対応することで、充電時間の短縮にも配慮されている。

プロセッサにはMediaTekのDimensity 8350が搭載される見通しで、CE 4に採用されていたSnapdragon 7 Gen 3と比べて世代的にも処理性能の向上が期待されている。特に省電力性やAI処理への最適化が図られている点は、大容量バッテリーとの組み合わせでさらなる持続時間の向上を可能にする構成であり、バランスの良さが光る。ディスプレイ仕様に大きな変化はないものの、パフォーマンスと電源管理の面で着実な進化が感じられる。

高性能が求められるゲーム用途や、バッテリー消費が激しい動画視聴・ナビゲーションといったシーンでも、ストレスのない運用が見込めるスペック構成である点は、単に「安価なスマートフォン」ではなく、日常使用において高い実用性を備えた1台として選択肢に加わる可能性を秘めている。価格とのバランスを考慮しても、CE 5は競合製品に対して明確なアドバンテージを持つ端末といえるだろう。

Source:PhoneArena