vivoが4月21日に発表予定の「Pad5 Pro」と「Pad SE」の詳細スペックが、Weibo経由で明らかになった。Pad5 Proは13インチ・3.1K解像度の144Hzディスプレイ、Dimensity 9400チップ、8スピーカー構成、12,050mAhバッテリーなどフラッグシップ仕様を採用し、超軽量な5.94mm厚モデルも用意される。
一方Pad SEは、12.3インチ・2.5K解像度の90Hz画面とSnapdragon 4 Gen 2を搭載し、手軽さと機能性を兼ね備えたミッドレンジタブレットとして展開される。両モデルともに複数のバリエーションが用意され、重量や厚みによる選択肢が広がっている。
Pad5 Proは性能と設計の両面で高水準 独自仕様で他社ハイエンドに対抗か

vivo Pad5 Proは、13インチ・3.1K解像度・3:2比率の大画面に、144Hzリフレッシュレートやピーク輝度1,200ニトといった視認性に優れたスペックを搭載する。内部にはMediaTek Dimensity 9400が採用され、最大16GBメモリと512GBストレージの組み合わせがハイエンドタブレットとしての立ち位置を明確にしている。さらに8基のスピーカー、12,050mAhの大容量バッテリー、66W急速充電、4色展開といった豪華な構成も特徴だ。注目すべきは、厚さ5.94mm・重さ578gの超軽量モデルが併売される点であり、性能とモビリティを両立させた仕様となっている。
こうした構成からは、コンテンツ消費だけでなく、ノートPC代替も視野に入れた設計思想が感じられる。また、最新のDimensity 9400+ではなく、ベースモデルを選択している点は、発熱やコストのバランスを意識した選定とも考えられる。ディスプレイの縦方向に広い3:2比率も、動画鑑賞よりはドキュメント閲覧やリモートワークを重視した構成と見ることができ、タブレットの利用目的が広がる中での差別化戦略がにじむ内容である。
Pad SEは手頃さと快適さを両立 狙いは学生層やサブ用途か
Pad SEは、12.3インチ・2.5K解像度・3:2の縦長ディスプレイを採用しつつ、Snapdragon 4 Gen 2を中心に構成されたスペックにより、価格帯を抑えながらも快適な操作性を確保している。リフレッシュレートは90Hz、RAMは最大8GB、ストレージは最大256GBと、日常利用や学習用途に十分な仕様となっている。さらに、厚さ6.87mm・重さ569gと、比較的軽量なボディ設計に加えて、15Wの充電に対応した8,500mAhのバッテリーを備え、長時間の持ち運びや外出先での使用にも適した設計となっている。
4基のスピーカー構成やチタン・ブルー・グレーという落ち着いたカラーバリエーションからも、派手さより実用性を重視した方向性が読み取れる。性能とサイズのバランスは、軽作業をこなすサブデバイスとしての適性が高く、教育機関や家庭内での複数台運用などを視野に入れた展開とも考えられる。Pad5 Proとの棲み分けが明確な点も、製品選びの自由度を高める一因となりそうだ。
Source:GSMArena