Samsungの次期エントリーモデルイヤホンは、従来の「Galaxy Buds FE 2」ではなく「Galaxy Buds Core」として登場する可能性が浮上している。これは、FCCに提出されたモデル番号「SM-R410」の書類と、同名の商標申請によって判明したもの。加えて、この製品はアメリカやヨーロッパ主要国を除く12の市場のみで展開される可能性があることもわかっており、低価格重視の地域戦略を裏付ける形だ。

Buds Coreというネーミングが示すのは、基本性能に特化したシンプルな構成であり、アクティブノイズキャンセリングなどの高機能をあえて省略することで価格を抑える意図がうかがえる。一方で、これはFEシリーズの後継ではなく別ラインとして整理される可能性も残されており、発表時の製品ポジションが注目される。

Galaxy Buds Coreの名称が示唆する製品の方向性

SamsungがFCCに提出した書類により、次期ワイヤレスイヤホンは「Galaxy Buds FE 2」ではなく「Galaxy Buds Core」として登場する可能性が指摘されている。モデル番号「SM-R410」と一致するこの製品は、既に商標登録も行われており、ブランド名の再設計が進められていることがうかがえる。また、名称に含まれる「Core」は、エントリーモデルとしての役割を明確にする意図があると考えられ、特にコストパフォーマンスを重視した層へのアピールに繋がる。

これまでのFEシリーズは、上位モデルの機能を抑えつつも一定の品質を保つ戦略が取られてきたが、今回の名称変更は単なる続編ではなく、製品コンセプトそのものが刷新されている可能性もある。アクティブノイズキャンセリングの非搭載など、機能を割り切った構成によって、より手頃な価格帯へのシフトを目指しているとも読み取れる。名称から推察できるのは、Samsungが明確に「基本性能」を前面に打ち出す姿勢を取ろうとしているという点である。

展開国の限定が意味する市場戦略の変化

「Galaxy Buds Core」が商標登録された国には、アメリカやヨーロッパ主要国が含まれておらず、ブラジルやインド、インドネシア、フィリピンなど、計12カ国に絞られている。これにより、この新型イヤホンが初期段階では特定の市場に向けて限定展開される計画であることが示唆された。対象地域はいずれも新興国や価格重視の傾向が強い国々であり、グローバル展開の前に、まずは競争が激しい低価格帯市場での足固めを行う戦略と見られる。

SamsungはすでにインドでBIS認証を取得しており、現地での発売準備が進んでいるとみられる。このような展開国の選定は、製品の価格帯やスペック構成とも密接に関連しており、今後のグローバル展開に向けたテストケースの意味合いも含んでいる可能性がある。投入タイミングや初期評価次第では、他地域への拡大も視野に入れた柔軟な販売戦略に繋がる展開が期待される。

FEシリーズとの関係性と製品ラインの今後

今回の「Galaxy Buds Core」が既存の「FE」シリーズの正統な後継モデルなのか、それともまったく異なる製品ラインとして並列展開されるのかは、現時点では明らかにされていない。モデル番号「SM-R410」は、以前「Galaxy Buds FE 2」として噂されていたものと同一であるため、両者の関係性は完全に切り離されたものではなさそうだが、Samsungがブランド戦略を見直し、新たな枠組みで再編している可能性もある。

もしもBuds CoreがFEシリーズから派生したラインであるならば、名称変更には明確な差別化の意図が含まれていると考えられる。逆に、FEとは別枠で低価格カテゴリを独立させるのであれば、今後FEシリーズは中価格帯に、Coreシリーズはより廉価なゾーンに位置づけられるようになる可能性がある。いずれにせよ、今回の製品名変更と展開方針は、Samsungがワイヤレスイヤホン市場においてラインナップの再整理を進めていることを示す一つの兆候といえる。

Source:Android Authority