Pixel 9aに搭載されたフロントカメラのプレビュー画面で、露出が不安定に変動する「ちらつき」現象が一部ユーザーから報告されていたが、Googleはこれを解消するアップデート「Pixel Camera v9.8.102.748116395.16」をリリースした。この不具合は実際の撮影画像には影響しないものの、低照度下での撮影時にプレビューの明るさが交互に揺れるため、使用感を損ねる要因となっていた。

修正後のアップデートでは、露出の安定性が確認されており、通常の撮影性能も維持されている。ただし、一部でマクロ撮影時の問題が残っているとの報告もあり、完全な解決には至っていない可能性もある。

プレビュー画面のちらつき問題、アップデートで露出安定へ

Pixel 9aで報告されていたフロントカメラのプレビュー時のちらつき不具合は、Googleの配信したPixel Cameraアプリのバージョン「9.8.102.748116395.16」によって修正された。低照度環境下で明るさが不規則に切り替わるこの現象は、撮影された画像には影響を与えないものの、プレビューの視認性を著しく損なうものだった。ChromeUnboxedとAndroid Authorityの報告をもとに再現テストが実施され、アップデート適用後には症状が見られないことが確認されている。

アップデートはすでに広く配信されており、端末側で特別な操作を行う必要はない。新機種の初期段階で見られたこの不具合は、多くのユーザーにとって使用感の信頼性に影響を与える懸念材料だったが、早期の修正によりその印象を大きく払拭した形となった。今後の追加アップデートによる安定性向上にも注目が集まる。

一部でマクロ撮影に異常報告、完全修正には課題も

今回のアップデートにより、カメラプレビューに関する主要な不具合は解消されたが、マクロ撮影時に奇妙な挙動が残っているという報告も一部で挙がっている。特に特定の被写体との距離や光量条件によって再現性が変動している可能性があるが、現段階でGoogleからの詳細なアナウンスは出ていない。ソフトウェアアップデートの改善速度や対応範囲を見ても、Googleは問題を認識し、段階的に調整を加えていると考えられるが、すべての撮影シーンでの完全な安定には今しばらく時間がかかる可能性も否定できない。

Pixelシリーズはカメラ性能に強い関心が寄せられるため、マクロ機能の精度や挙動の違和感は小さなものでも使用体験に直結する。今回のアップデートが一段落を迎えたとはいえ、ユーザーの目は引き続き細部の動作に注がれている。

Source:Android Authority