Motorolaの次期折りたたみスマートフォン「Razr 60 Ultra(北米ではRazr+ 2025)」のフルスペックとされる情報がリークされた。7インチの1440p LTPO AMOLEDメインディスプレイは165Hz駆動でピーク輝度4,500ニト、カバーディスプレイも4インチの高リフレッシュパネルを備える。チップセットにはSnapdragon 8 Eliteを採用し、16GB RAMと512GBストレージを搭載。さらにカメラは50MPのメイン、超広角、セルフィーの3眼構成で、望遠を排した設計となっている。

折りたたみ端末としては異例の4,700mAhバッテリーに68W急速充電、30Wワイヤレス充電と、電力面でも妥協がない。Android 15を初期搭載し、発表は4月24日とされている。性能重視の設計からは、Razrシリーズがフラッグシップ機としての存在感をさらに高める意図も感じられる。

圧巻のディスプレイ性能と刷新されたカメラ構成が明らかに

Motorola Razr 60 Ultraのスペックにおいて最も目を引くのが、7インチの1440p LTPO AMOLEDメインディスプレイである。リフレッシュレートは最大165Hzに達し、ピーク輝度は4,500ニトという驚異的な明るさを実現。加えて、タッチ応答速度も最大300Hzに対応しており、ゲーミングユースにも視野を広げている点は注目に値する。カバーディスプレイも4インチのLTPO AMOLEDを採用し、こちらも165Hz駆動と3000ニトのピーク輝度を確保するなど、外側の操作性も一切の妥協がない。

カメラは3つの50MPセンサーを搭載し、主カメラはf/1.8の明るいレンズとOISを装備。超広角レンズはマクロ撮影にも対応するが、前モデルであった望遠レンズは今回は採用されていない。これにより画角の広さと汎用性を重視した構成がうかがえる。高画質なセルフィーカメラも同じく50MPとなっており、インカメラ撮影にも抜かりがない。スペックの方向性からは、見た目の華やかさだけでなく、実用面のバランスにも配慮されている印象を受ける。

Snapdragon 8 EliteとAndroid 15がもたらすハイエンド体験の進化

パフォーマンス面では、Razr 60 UltraがSnapdragon 8 Eliteを採用することで、ハイエンドの折りたたみ端末としてのポジションをより明確にしている。16GBのLPDDR5X RAMと512GBのUFS 4.0ストレージが組み合わされることで、高速なマルチタスク処理やアプリの起動時間短縮など、日常利用においても優れたレスポンスが期待できる。ストレージ転送速度の面でも従来モデルからの大幅な進化が見込まれる。

OSにはAndroid 15をプリインストールしており、Motorolaとしてはいち早く次期Android世代への対応を打ち出した形となる。これにより、セキュリティや省電力性、新しいUI体験の提供など、ソフトウェア面でも最先端の機能を備えた仕上がりが見込まれる。単なるスペックの積み上げではなく、ハードとソフトの両面で完成度の高い製品に仕上げようとする意図が読み取れる構成といえる。

充電性能と本体設計のバランスが日常使いの快適性に直結

バッテリー容量は4,700mAhと、折りたたみ端末としては大容量に分類される。この大きさにより長時間の利用にも対応可能であり、165Hz駆動のディスプレイや高性能チップによる消費電力をカバーする仕様となっている。さらに、68Wの有線急速充電と30Wのワイヤレス充電に対応しており、短時間での回復や柔軟な充電スタイルにも配慮されている。日々の使用シーンを意識した堅実な設計が感じられる。

本体サイズは開いた状態で171.48 x 73.99 x 7.29mm、重量は199gと公表されており、折りたたみスマートフォンの中でも比較的薄型で持ちやすい仕上がりとなっている。これは日常的な携帯性や使用感に直結する要素であり、継続して使いたくなるポイントとして働く可能性がある。フラッグシップ端末としての存在感に加え、実用性への配慮も丁寧に設計されていることがスペック全体から読み取れる。

Source:GSMArena