Vivoの次期Androidタブレット「Pad5 Pro」と「Pad SE」の仕様が正式発表前に明らかとなった。Pad5 ProはDimensity 9400を搭載し、3.1K解像度・144Hz駆動の13インチディスプレイ、12,050mAhバッテリー、66W急速充電、8スピーカー構成などハイエンドな装備が特徴とされる。また、重量635gと578gの2モデルが存在し、薄さは6mm台に抑えられている。
一方Pad SEは、Snapdragon 4 Gen 2や8,500mAhバッテリーを備えたミッドレンジ構成で、12.3インチ・2.5K解像度の90Hz液晶を搭載予定。重さ559gからの軽量設計で、15W充電に対応するとされている。両モデルとも3:2アスペクト比を採用しており、用途に応じた選択肢として注目を集めそうだ。
フラッグシップ級のPad5 Proは性能も設計もタブレットの常識を超える構成に

Pad5 Proは、MediaTek Dimensity 9400を中心に据えたスペック構成で、ハイエンドタブレットとしての地位を確立しようとしている。13インチ・3.1K解像度のディスプレイは、144Hzのリフレッシュレートと1,200ニトの輝度を備え、映像視聴や高精細な作業環境に適した設計となっている。加えて、12,050mAhという大容量バッテリーと66Wの急速充電対応、8スピーカーシステムまで搭載されており、エンタメ用途から生産性重視の使い方まで幅広く対応可能な構成が目を引く。
また、重量は635gと578gの2モデルが存在し、厚みも6.07mmと5.94mmに抑えられている。高性能と同時に薄型軽量化にも配慮された設計は、持ち運びを前提とするタブレットの理想に近づいた印象を与える。とはいえこのスペックが実際にどれほど発熱や電力効率に影響するかは未知数であり、パフォーマンスだけでなく熱制御と長時間駆動のバランスが問われる場面も出てくる可能性はある。高性能ゆえに活躍の場面は広がるが、それに見合った細やかなチューニングも求められる製品になりそうだ。
Pad SEはライトユーザー向けながらも基本性能に抜かりなし
Pad SEはPad5 Proに比べて価格帯を下げたモデルでありながら、日常的な利用に必要な要素はしっかり押さえている。12.3インチのディスプレイは2.5K解像度・90Hz駆動を実現しており、一般的な動画視聴やドキュメント作業などには十分な表示性能を持つと見られる。Snapdragon 4 Gen 2を搭載し、8,500mAhのバッテリーと15Wの充電に対応している点からも、バランス重視のミッドレンジモデルとして構成されていることがわかる。
本体の厚みは6.8mmで、重さは559gからスタート。さらに「ソフトバージョン」とされる別仕様が存在し、わずかにサイズが増す点も特徴的である。これにより、質感や耐久性、冷却構造など細部の設計違いがある可能性も考えられるが、いずれにせよこのシリーズは「軽さ」と「価格を抑えた実用性」の両立が中心テーマであることが見て取れる。ただし、性能的にはヘビーユースやゲーム用途には適さない可能性もあり、使い方に応じた明確な棲み分けが重要になるだろう。
Source:NotebookCheck