Appleは2025年秋にiPhone 17シリーズを発表予定であり、中でもiPhone 17 Pro Maxは従来モデルよりも厚みを増すことでバッテリー容量を拡大する見通しとなっている。iPhone 16 Pro Maxの33時間というビデオ再生時間を超える、過去最大の駆動時間が実現される可能性が高い。

薄型軽量モデル「iPhone 17 Air」の一方で、Apple Watch Ultraの成功を背景に「よりタフで持続力のある」スマートフォンの需要に応えた構成であると考えられる。今年のPro Maxは「iPhone 17 Ultra」へとブランド変更されるとの憶測も浮上しており、バッテリー重視層への明確なメッセージとなるだろう。

iPhone 17 Pro Maxが厚みを増す理由と期待されるバッテリー性能向上

Appleは2025年に発表予定のiPhone 17 Pro Maxにおいて、これまでのデザイン方針を見直し、より厚みのある筐体へと刷新する動きが報じられている。その主たる目的はバッテリー容量の拡大にあり、これによりiPhone 16 Pro Maxの最大33時間というビデオ再生時間をさらに上回る可能性が指摘されている。

Appleはここ数年、軽量化や薄型化を重視してきたが、一部の利用者からは長時間駆動への要求が根強く、これに応える形での仕様転換といえる。実際にiPhone 15 Pro Maxから16 Pro Maxへの移行では、筐体サイズの拡大がバッテリー性能の向上に直結した経緯があり、今回の方針も同様の設計思想に基づくものと考えられる。

また、Apple Watch Ultraのような“長時間動作を優先する高耐久モデル”が市場で一定の成功を収めていることも、Appleの決断を後押しした可能性がある。ただし、厚みの増加は携帯性や重量の観点で賛否を呼ぶ可能性もあり、今後の評価はユーザー層の選好に大きく左右されると見られる。

iPhone 17シリーズに見る二極化戦略とモデル差別化の狙い

iPhone 17シリーズでは、Pro Maxが厚みとバッテリー容量の増強を図る一方で、同時発表が予想される「iPhone 17 Air」はこれとは対照的に薄型軽量を追求したモデルとして位置づけられている。この二極化された製品戦略は、機能重視派とデザイン重視派という異なる購買層のニーズに応えるものといえる。

特に、日常的にスマートフォンでの長時間使用を必要とする層にとっては、バッテリー性能は製品選定の重要な基準となっており、Appleはそうした層に対して明確なメッセージを送ろうとしている。

また、Pro Maxが「iPhone 17 Ultra」へとブランド名称を刷新するとの見方も浮上しており、これが実現すれば、Appleの中でも高性能・長時間駆動を象徴するフラッグシップモデルとしての位置づけが一層強化されることになる。

他方で、薄型化によって従来モデルより軽快な操作感を提供するAirの投入は、デザインや携帯性を優先する層にとっての最適解となるだろう。こうした明確な製品差別化は、スマートフォン市場におけるAppleの立ち位置をより多層的にし、他社製品との差異化戦略にも資すると考えられる。

Source:9to5Mac