サムスンが提供する高度なカスタマイズアプリ「Good Lock」に含まれる2つのモジュール、「Galaxy To Share(GTS)」と「Dropship」が、世界各地のユーザーにも提供される可能性が浮上している。GTSは、1台のGalaxyで設定したカスタムレイアウトやUIの調整内容を別のGalaxyデバイスに簡単に反映できる機能を備え、複数端末利用者にとって大きな利便性をもたらす。
一方、Dropshipは従来限定地域でしか利用できなかったが、今後は大容量ファイルをクラウドを介して他デバイスに迅速共有できる手段として注目を集めそうだ。現時点では一部地域で「非対応」の表示も確認されているが、One UI 7の安定版アップデートが進む中で、Good Lock全体の機能開放にも期待がかかる。
GTSとDropshipの機能性と拡張性がもたらすGalaxy体験の変化

Good Lockの「Galaxy To Share(GTS)」は、デバイス間のUIや設定共有を可能にする新しいアプローチとして注目されている。ユーザーは、テーマカラー、アイコンの配置、通知パネルのレイアウトなど、自分好みにカスタマイズした内容を他のGalaxy端末にも反映できる。たとえば、スマートフォンとタブレットを同時に使用する場合、それぞれの端末で再設定する手間を省ける点がGTSの大きな利点となる。
さらに「Dropship」は、デバイス間のファイル共有に特化しており、大容量のファイルもリンクを通じて簡単に他のユーザーに送信できる。既存のQuick ShareやNearby Shareといった機能とは異なり、クラウドベースでの共有が前提となっているため、Android以外のデバイスともやり取りしやすくなる可能性がある。
この2つのモジュールがグローバル展開されれば、Samsung端末の利便性は確実に高まるだろう。ただし、対象地域や端末の仕様によって対応状況が異なる可能性があり、利用環境による制限には引き続き注意が必要である。
一部モジュールの配信制限とGood Lock全体の今後の展望
現段階では、GTSやDropshipを含む一部のGood Lockモジュールにおいて、Play StoreやGalaxy Store上で「未対応」エラーが表示される事例が報告されている。特に「Keys Cafe」「Nice Shot」「RegiStar」なども同様の問題を抱えており、ユーザーがインストールできないケースが散見される。これは、各国のストアポリシーやOne UIのバージョン差異によるものと考えられ、完全なグローバル対応にはまだ調整の余地が残されている。
一方で、「NavStar」「QuickStar」「Theme Park」「Wonderland」「Camera Assistant」「Sound Assistant」といった他のモジュールは、手動検索やGalaxy Store経由で正常に利用可能となっている。これらのモジュール群はすでに一定の完成度を持ち、安定性に優れている点も特徴だ。
GTSやDropshipのような高機能モジュールが今後正式に国際展開されれば、Good Lock全体の存在感は一層増すことが期待される。ただし、ユーザーが求めるのは単なる提供範囲の拡大ではなく、各地域に適応した安定したサービス環境であり、その整備がサムスンにとって次の課題となるだろう。
Source:Sammy Fans