OnePlusが次期小型フラッグシップと位置付けるOnePlus 13Tのカメラ性能と仕様の一部が明らかになった。公開された作例では、24mmと49mmの焦点距離が示されており、それぞれソニー製と見られる50MPメインレンズと50MP望遠レンズに対応している可能性がある。

また、最新の「Ice River」冷却システムにより前モデルを上回る放熱効率が見込まれ、ゲームや高負荷時でも安定したパフォーマンスを維持できる設計となっている。さらに、Wi-Fi遅延を抑える「ゲーミングWi-Fiチップ G1」も搭載されることで、通信面の快適さにも配慮がなされている。

ソニー製と見られる50MPデュアルレンズの実力がカメラサンプルから垣間見える

OnePlusが公開したOnePlus 13Tによるカメラサンプルは、24mmおよび49mmという2つの焦点距離で撮影された画像に注目が集まっている。これらの写真は、それぞれ50MPのメインレンズと望遠レンズで撮影されたと推測されており、レンズにはソニー製のLytia(LYT)シリーズが用いられている可能性がある。Lytiaはセンサー技術に定評があるシリーズであり、特に暗所性能やダイナミックレンジで高評価を受けている点からも、今回の作例に映る色彩表現や奥行きの再現性には説得力がある。

公式発表では画質の細部仕様までは明かされていないが、OnePlusがここまで早期に作例を公開したという点からも、カメラ性能への自信がうかがえる。過去モデルと比較して望遠の焦点距離がより実用的な49mmという点も興味深く、ポートレート用途において標準域に近いバランスの取れた視野角を提供する構成は日常撮影においても扱いやすい印象を与える。スマートフォンのコンパクト化が進む中で、画質を犠牲にせず2つの50MPレンズを搭載したことは、撮影性能を重視する層にとっても魅力的な選択肢となり得る。

OnePlus 13Tに搭載される新型冷却機構と通信チップが示す実用重視の設計

OnePlus 13Tには、「Ice River」または「Glacier」と名付けられた冷却システムが採用されている。この技術は、熱による性能低下を最小限に抑えることを目的とし、先行モデルであるOnePlus 13に搭載されていた冷却構造よりも優れた熱処理性能を有しているとされる。高性能なSoCを搭載するデバイスでは、長時間のゲームプレイや動画撮影時の発熱対策が実使用において重要な要素となるため、この冷却機構の進化は体感性能に直結する部分である。

加えて、OnePlus 13Tには「ゲーミングWi-Fiチップ G1」も新たに導入される。このチップはWi-Fi通信の遅延を抑制し、ネットワーク安定性を高める設計となっており、特にオンライン対戦やクラウドストリーミングなど高速な応答性が求められる場面での強みとして期待される。現時点ではチップの仕様やベース技術の詳細は明かされていないが、これまで通信環境の安定性で課題を抱えていたシーンにおいて、その効果は着実に現れる可能性がある。これら2つの機構は、見た目のスペックだけでなく使用時の快適性を重視した開発方針を物語っている。

Source:NotebookCheck