Samsungの次期フォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」と「Galaxy Z Flip 7」は、韓国メディア「The Bell」の報道によれば、2025年5月からの量産開始が予定されており、例年通りの7月発売に向けて順調に進行しているとみられる。Fold 7にはSnapdragon 8 Eliteチップセットの搭載が示唆されており、カメラ性能や筐体デザインの洗練にも注目が集まる。

一方、Flip 7はフルサイズのカバースクリーンやバッテリー容量の向上といった実用性の強化が期待されており、外部ディスプレイの利便性が大幅に向上する可能性がある。また、両機種ともにAndroid 16ベースのOne UI 8を搭載する可能性も浮上しており、ソフトウェア面でも進化が見込まれる。

Samsungは年後半に廉価版Flip SEやトリプルフォールド型端末の投入も計画しているとされるが、現時点では詳細は明らかになっていない。

量産開始時期から読み取れるGalaxy Z Fold 7とFlip 7の開発状況

韓国のメディア「The Bell」が報じた情報によれば、SamsungはGalaxy Z Fold 7およびGalaxy Z Flip 7の量産を2025年5月に開始する予定であり、例年通りの7月発表と発売に向けたスケジュールを順調に消化しているとみられる。これにより、2023年以降継続している折りたたみ端末の年次アップデート体制が維持されることとなる。

Samsung Displayが量産に着手するという事実は、製品デザインと主要仕様がすでに確定段階にある可能性を示唆しており、今年もUnpackedイベントでの正式発表が有力とされる。一方、報道には、Z Fold 7およびZ Flip 7とは異なる位置付けの端末群にも触れられており、特にエントリーモデルとしてのGalaxy Z Flip SE、そして注目を集める「トリプルフォールド」型デバイスが2025年第4四半期に登場する可能性について示唆されている。

これらの情報を踏まえると、Samsungは今年後半にかけて、より幅広い価格帯および使用シーンに対応した折りたたみ戦略を展開する布石を打っていると考えられる。

性能面の進化とその設計思想が示す市場戦略

Galaxy Z Fold 7には、Qualcommの次世代SoC「Snapdragon 8 Gen 4」シリーズに位置付けられるSnapdragon 8 Eliteの搭載が示唆されており、処理能力や電力効率の面で大幅な進化が予測されている。このプロセッサは、すでにベンチマークサイトでFold 7と思われる機体に搭載された状態で確認されており、性能面の確度は高い。

また、カメラ性能の強化や本体のさらなる薄型化も期待されており、従来機からの体験の差別化が意識された開発方針がうかがえる。Galaxy Z Flip 7については、外部ディスプレイの面積拡大とバッテリー容量の増加が焦点となっている。特に、フルサイズのカバースクリーンという要素は、従来のZ Flipシリーズにあった「開かないと使いづらい」という課題への明確な対応と捉えられる。

これにより、閉じた状態での操作性と通知確認の効率が高まり、日常的な使いやすさを重視する層への訴求力が向上するだろう。Samsungはこれらの設計変更を通じ、単なるスペックの向上ではなく、ユーザー体験の最適化によるブランド価値の強化を意図していると考えられる。

Source:TechRadar