OnePlusの未発表タブレット「Pad 3R」が、米FCCの認証リストに登場した。これまで「Pad 2 Pro」などのフラッグシップ級モデルが期待されていた中で、予想外のモデル名が浮上した形である。
今回の登録には、スタイラスと見られる「OnePlus Pencil」も含まれており、両製品の発売が近い可能性がある。タブレットはWi-FiやBluetooth、ワイヤレス電力伝送に対応し、キーボード接続によるノートPCモードも備えているという。
OnePlus Pad 3RとOnePlus PencilがFCC通過 登録内容から見える製品の方向性

新たにFCCに登場した「OnePlus Pad 3R」と「OnePlus Pencil」は、これまでの予測とは異なる動きを見せている。モデル番号「OPD2408」と「OPN2405」が登録されたことで、これらが近いうちに正式発表される見通しが立った。登録内容によれば、Pad 3RはデュアルバンドWi-FiとBluetooth、さらにワイヤレス電力伝送に対応している。特にWPT(Wireless Power Transmission)の記載が注目を集めているが、これはワイヤレス充電を示唆している可能性もある。ただし、実際に充電機能として搭載されるかは明記されておらず、現時点では技術的仕様の範囲にとどまっている。
このPad 3Rは、単体モードだけでなく、キーボード接続によるラップトップモードにも対応する仕様となっており、従来のOnePlusタブレットと同様にハイブリッド型の活用が意識されている。ハードウェアビルドは「OPD2408_11」と「OPD2408_15.0.0.61」と記載されており、リリースに向けた準備が進んでいる様子も見て取れる。こうしたスペックから、Pad 3Rは単なるエントリー機ではなく、ある程度の実用性と拡張性を備えた設計であることがうかがえる。
モデル名「Pad 3R」に込められた意図とOnePlusのラインナップ再編の兆し
OnePlusが今回登録した新型タブレットに「3R」というモデル名を付けたことには、従来の命名ルールと照らしても明確な違和感がある。スマートフォンにおける「R」モデルは通常、フラッグシップの廉価版を意味しており、例として「OnePlus 13R」が挙げられる。しかし今回のPad 3Rに関しては、OPPO Pad 4 Proをベースとした高性能モデルという観測もあり、名称とスペックのバランスに矛盾が生じているように映る。
仮にPad 3RがSnapdragon 8シリーズや12,000mAh超のバッテリー、13.2インチの3K+ディスプレイといったスペックを持つのであれば、本来は「Pro」や「Ultra」といった名称が自然である。このようなネーミングの変化は、OnePlusがタブレット製品におけるブランド戦略を再定義している可能性を示唆しており、シリーズの構成を再設計しようとする動きとも解釈できる。今後の製品展開によって、「R」モデルがタブレット領域でどう位置づけられていくのかが焦点となるだろう。
Source:Android Authority