2025年登場予定のサムスン初のトライフォールド型スマートフォンに関する新たな噂が浮上した。複数の情報筋によれば、この革新的なデバイスの充電速度は23Wから24Wにとどまる可能性があり、Galaxy Sシリーズの最大45Wに比べると大幅に劣る数値とされる。
高速充電競争が過熱する中で、これはプレミアムモデルとしては物足りなさを感じさせるスペックであり、特に同価格帯の他機種が100W超の充電性能を誇る状況ではインパクトに欠けるといえる。現時点では開発段階の仕様であるため今後変更される余地はあるものの、サムスンの充電技術に対する慎重な姿勢が依然として見え隠れしている。
トライフォールド端末の充電仕様は23W前後か 他モデルと比較して際立つ遅さ

サムスンの次世代型トライフォールドスマートフォンに関し、注目を集めているのはその充電性能である。現在明らかになっている情報によれば、本端末の充電速度は23Wから24Wの間で推移する可能性が高い。これはサムスンが広告上で「25W対応」と表記するレベルであり、Galaxy S24 Ultraの最大45W充電と比べると約2倍近い差が生じている。仮にこのまま製品化された場合、他社のハイエンド機種が80W以上、場合によっては120W超の高速充電を実現している現状と大きな隔たりが生まれる。
これまでのサムスン製品も、高速充電に対してはやや慎重な傾向があった。Noteシリーズ以降でも45Wが上限で、以降数年間にわたってこの仕様に大きな変化は見られていない。今回のトライフォールド機でもその方針は変わらない可能性があり、設計上の制約、あるいはバッテリー寿命とのトレードオフを重視していることがうかがえる。ただし、この仕様が最終製品に採用されるかどうかは不透明であり、製品発表時点での変更があり得る点も視野に入れておく必要がある。
最上位モデルでありながら「最も遅い充電速度」という矛盾
サムスンのトライフォールドスマートフォンは、構造面で先進的な試みを取り入れたハイエンドデバイスとして期待されている。ディスプレイの3段階折りたたみや、新たなヒンジ設計などが盛り込まれると見られ、これまでのFoldやFlipシリーズを超える存在になる可能性もある。その一方で、フラッグシップモデルとして最も遅い充電速度が搭載されるという報道には、多くの関心と失望が交錯している。
価格面でもこのモデルは、サムスン史上最も高価なスマートフォンになると目されている。にもかかわらず充電性能が従来のGalaxy Aシリーズにすら劣るというのは、期待とのギャップがあまりにも大きい。高級機にふさわしい体験を提供するには、ハードウェアの革新だけでなく、日常的な利便性を左右する充電速度にも妥協しない姿勢が求められる。現時点では仕様の確定前ということもあり、最終モデルでは改善の余地もあるが、他社が急速に高速充電技術を進化させている中、サムスンがこの領域で静観を続ける姿勢には再考の余地があると言わざるを得ない。
Source:Android Headlines